第10回 動物とサッカー
糸井 あの、ボノボっていう種類の
猿がいるの、ご存じですか。
さんま はい、はい。
糸井 チンパンジーの仲間で
すごく平和的な猿なんですけど、
ものすごく人間に近いようなことを
するらしいんですよ。
さんま はい。
糸井 戦争とか、ケンカはしない。
で、遊んだりじゃれたりするときに、
だいたい、セックスに絡んだ
悪ふざけをするんだそうです。
さんま ほぉ、ほぉ(笑)。
糸井 こう、セックスしてる振りとか。
さんま (笑)。
糸井 「どうよ」って言ってケツを触ったり。
そういうことをしている。
さんま ぼくもこないだ、『からくり』のVTRで
ボノボ、見たんですけど、すごい猿ですね。
糸井 あ、見ましたか。
おもしろい動物ですよね。
さんま おもしろい。飼いたいですよねえ。
ああいうの、見てると飽きない。
糸井 さんまさんって、
ドキュメンタリー番組、好きですよね。
ぼくも夜中にけっこう見てますけど。
さんま 見てしまいますねぇ。
『アニマル・プラネット』さえ
見なければ寝れたのに、とか。
糸井 はいはいはい(笑)。
さんま なんか、変なチャンネルで
夜中にやってるんですよね。
糸井 ディスカバリーチャンネルとかね。
さんま そう。でね、動物ものって、
見て、損すること多いじゃないですか。
糸井 ああ、はいはい(笑)。
象とかは、わりとつまんないですよね。
さんま そう。象とか。クワー(笑)。
一同 (笑)
糸井 象、期待はずれですよね、毎度ね(笑)。
さんま もう、なんでしょう、ありがちなのが、
「そんなん、知ってるわ!」っていう。
糸井 ははははははは。
さんま 多々ある。
糸井 あるある(笑)。
さんま 見終わってから、
「これ、見たことあるわ!」とか。
糸井 あああるある(笑)。
さんま こんなん見るんやったら
寝ときゃよかったとかね。
糸井 はぁー、寝られないわけですねぇ。
さんま それでいうと、
私の場合は、サッカーですね。
スペインリーグとかね、
あれを見だすと、寝れない。
糸井 ぼくはサッカーはあまり知らないんですが、
やっぱり、ハズレの試合も、多々。
さんま もう、ハズレのほうが多いですよ。
そんなにすごい試合には滅多に出会えない。
ただ、やっぱり1年に2回ぐらいある、
すごい場面に出会うために見るんですね。
糸井 生じゃないとダメなんですよね、スポーツは。
さんま 生で体感したいんです。
あれ、不思議なもんでね、
VTRで見るのとオンエアで見るのとでは
すごさがもう、ぜんぜん違う。
糸井 「そのときにオレは見てた!」
って言いたいんですよね。
さんま 見てしまいますねぇ。
だから、スペインがもうちょっと
日本時間に近づいてくれれば、
あの、もうちょっとぼくも。
糸井 楽になる(笑)。
さんま ええ、楽に寝れたりもするんですけど。
糸井 なかなか、そういうわけにも。
さんま ええ、ええ、いきませんね、
そういうわけにもね。
  (続きます)

2008-01-31-THU

(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN