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紀元会集団暴行:次女夫婦に有罪 脱会を考慮、猶予判決--地裁 /長野

 宗教法人「紀元会」(小諸市)の信者による集団暴行で奥野元子さん(当時63歳)が死亡した事件で、犯人隠避などの罪に問われた奥野さんの次女夫婦に対する判決公判が29日、長野地裁であった。土屋靖之裁判官は森美智子被告(26)に懲役10月、執行猶予3年、池勇治被告(31)に懲役1年、執行猶予3年=求刑はいずれも懲役1年=の判決を言い渡した。

 判決で土屋裁判官は、「両被告のうそで捜査が妨害され、動機に酌むべき点はない」としながらも、両被告が同会を脱会する意向であることなどを考慮し、執行猶予付きの判決とした。また同会幹部の窪田康子被告(49)=傷害致死罪などで起訴済み=については、犯人隠避事件での“首謀者”と認定した。

 死亡した奥野さんの次女で、自身も集団暴行された森被告。時折うなずくような仕草を見せながら、神妙な面持ちで判決に耳を傾けていた。傍聴席には同会幹部も姿を見せたが、無言で立ち去った。

 判決によると、両被告は同会による奥野さんへの傷害致死事件を知りながら、昨年9月25日、警察官に「自宅で暴行した」などとうその申告をした。また池被告は他の信者と共に森被告に暴行を加えてけがを負わせた。【川崎桂吾】

毎日新聞 2008年1月30日

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