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中国製ギョーザで意識不明も=千葉や兵庫、女児ら10人中毒

1月30日17時31分配信 時事通信


 千葉県や兵庫県の3家族計10人が、スーパーで購入した中国製冷凍ギョーザを食べた後、腹痛や吐き気、下痢などの中毒症状を訴え、9人が入院、うち女児1人が一時意識不明になっていたことが30日、分かった。パッケージ内側からは、殺虫剤として農薬にも使われる有機リン系薬物「メタミドホス」が検出された。致死量は体重50キロの人で約1.5グラム。千葉、兵庫両県警は薬物混入量や流通経路などを調べている。
 被害を訴えたのは、千葉県市川市原木の飲食店店員の女性(47)と子供4人、千葉市稲毛区の母娘、兵庫県高砂市高砂町の親子3人。
 問題のギョーザは、中国河北省の「天洋食品」が製造したもので、輸入者は東京都品川区の「ジェイティフーズ」。千葉では「手作り餃子」(40個入り)、兵庫では「手包みひとくち餃子」(20個入り)という商品名で販売されていた。
 調べによると、市川市の女性ら一家は昨年末、同市内のスーパー「ちばコープ市川店」で冷凍ギョーザを購入。今月22日午後8時ごろ、自宅で調理し食べた際、長女(18)と長男(10)は異常を感じて吐き出したが、二男(8)と二女(5)はそのまま食べた。約30分後、腹痛などの症状が一斉に出て病院に運ばれたが、二女は一時意識不明、他の4人も重症。いずれもその後快方に向かっているという。
 また千葉市の母(36)と娘(3)は昨年12月28日、自宅でギョーザを食べ、母親が入院。高砂市の夫婦と息子も今月5日、自宅で食べて入院した。食べた直後などに症状が出たという。
 千葉県警などによると、メタミドホスは商品のパッケージの内側から検出された。袋には針の穴などは確認されておらず、当初から農薬成分が混入していた可能性が高いとみられる。 

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最終更新:1月30日20時34分

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