JRグループの発表によると、今年3月15日のダイヤ改正で、ブルートレイン(ブルトレ)の愛称で親しまれた「銀河」(東京−大阪間)「なは」(京都−熊本間)「あかつき」(京都−長崎間)の寝台列車3本が廃止となります。
この名門ブルートレインたちの廃止ラッシュに多くの「鉄ちゃん」が涙したことでしょう。かつては「走るホテル」として大注目の的だったブルートレインですが、いまや新幹線や航空網の発達で時間的に不利になったうえに、設備の老朽化によって利用者は減少していき、平成に入ってからは本数が減る一方となっています。
この名門ブルートレインたちの廃止ラッシュに多くの鉄ちゃんが涙したことでしょう。そこで今回は、廃止を目前に注目が集まりそうなブルートレインをピックアップしてみました。
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寝台急行「銀河」
ダイヤ:
(下り)東京23:00→大阪7:18 (上り)大阪22:22→東京6:42
東京〜大阪間の最終新幹線後に東京駅を出発し、始発の新幹線の前に大阪駅へ到着するということで、最終新幹線を逃したビジネス客から隠れた人気があったブルートレイン「銀河」も、夜行バスや飛行機との競争に押されていよいよ廃止となってしまいました。2008年1月現在、最長距離を走る急行列車であり、数少なくなった開放式A寝台車を連結しています。廃止決定後の2007年から2008年にかけての年末年始には、乗車率が前年の64%から82%に伸びたそうです。廃止直前だけあって、大変注目を集め始めているようです。
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寝台特急「なは・あかつき」
ダイヤ:
(下り)京都20:02→熊本7:36・長崎8:55 (上り)熊本20:14・長崎19:47→京都7:53
最後の関西発九州行きのブルートレインとなった寝台特急「なは」と「あかつき」もいよいよ廃止となり、かつては華やかだった九州方面のブルートレインもいよいよ残すところ「富士・はやぶさ」1本となります。現在は運転合理化のために京都−鳥栖間は併結運転され、鳥栖にて長崎本線方面の「あかつき」と鹿児島本線方面の「なは」に分割される「2階建て列車」となっています。夜行バスに対抗して登場した、指定席特急料金のみの3列シート車「レガートシート」や各種B個室など、車両設備のバリエーションも充実しています。
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ヤフオクでブルートレインのチケットを取る!
全国的に減少傾向のブルトレですが、
北海道方面行きのブルートレイン「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」はまだまだ大人気です。個室車は1編成あたりの部屋数がとても少ないため、プラチナチケットと化しています。みどりの窓口に朝から並ぶ余裕のない方は、この機会にヤフオクで落札してみてはいかがでしょうか?