「心筋症」と診断されて……

表向きは健康体に見えることのつらさも

中島 雅淑(2008-01-29 11:45)
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 私の心臓の病気について書きたいと思う。

 そう思ったのは、オーマイニュースを通していろいろな人と知り合い、事故、病気と闘いながら頑張って生きている人が多くいることを痛感させられたからだ。

 私は、「病気」を盾に現実から逃げているだけではないのだろうか。何だか、そんな気がしてきたのだ。

心筋症の原因にはストレスもあると言われている。仕事で無駄なストレスを溜め込まないよう気をつけたい(写真はイメージ)
 そこで、新しいことを始める前に、今の自分の病状を多くの人に報告すべきだと思ったし、また、私自身、もう一度自分を振り返ってみようと思った。

 私は小学校1年生の時、健康診断で「不整脈」と診断された。

 それから年1回、定期健診に行くようになった。知っている方もいると思うが、「24時間心電図ホルダー」というのをつけ、数分では分からない脈の動きを調べるということも行った。

 だからと言って日常生活に支障があるのかといえばそうではなかったし、サッカー部にも所属し、普通に運動もしていた。持久走大会では全校3位になるなど、むしろ、「走る、運動する」ということに関しては得意ですらあったと思っている。

 そして高校3年生の夏の定期健診で、先生からは「病状も良くなっているし、もう、大丈夫。定期健診は今年で終わり」と言われたのだった。

過酷な労働環境のなか、自覚症状が出始める

 そして大学入学を機に、私は一人暮らしを始めるようになる。

 一人暮らしを始めたが、料理はできないので、外で暴飲暴食。どちらかというとやせ形だったが、みるみる太り、身体は大きくなっていった。高校卒業時より15キロ太った時期もあった。

 生活習慣の乱れが心筋症の引き金となった感は否めなかった。

 しかし、私の心筋症を決定的にさせたのは、前の職場の環境だった。

 私はよく知らないままに、某キャバクラ情報誌を出版する出版社で営業職に就いた。

 それが私にとって初めての社会経験だったため、いわゆる「パワハラ」を受けても、1日20時間労働をさせられても、「こんなものか」と思っていた。

 しかし、このころから、「呼吸をするのが苦しい」とか、「階段、坂をあがるのがしんどい」といった自覚症状が現れるようになった。

 時には、夜中にずっと寝られないこともあり、「これは、いよいよおかしいぞ」と思うようになったのだ。

 結局、体調が回復することはなく、会社を辞めることにした。退職後、すぐに行った病院では「不整脈が悪化している」と診断が下り、総合病院で診察してもらった結果、「心筋梗塞(こうそく)1歩手前の心筋症」と診断された。原因はストレスによるものらしい。その会社が原因として深くかかわっていることは間違いないだろう。

 しかし、アパートの契約の問題もあり、東京に滞在し続けた。月8万の家賃と生活費、そして病院代をアルバイトで工面する苦しい日々が続いた。

 その後、実家に帰ったことで、金銭面が楽になり、生活のリズムも良くなった。そのおかげか、投薬のおかげかは分からないが、最近は寝られないほど苦しくなることはない。それでも呼吸がしづらい時はある。

 はたから見るとまったくの健康体なので、なかなかこのつらさは分かってもらえないのだが、先生の話では、根気よく投薬治療を続けるしかないのだという。

 それでも、日常生活に支障はないのだから、それを幸せだと思わなければならないし、私に「できること」はたくさんあるはず。その思いを胸に秘め、まずは今年1年、そしてそれから先もずっと頑張っていきたい。


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大谷 憲史
これまで通り、誰でも自由に使える方が良い
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県外の話なのでどうでも良い