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訴訟:遺族、国際医療福祉大病院を提訴 薬の処方受けた男性死亡で /栃木

 国際医療福祉大学病院(那須塩原市井口、高木邦格理事長)で、頭のけがの治療を受けた男性が死亡したのは、処方された薬の副作用が原因だったとして、遺族が病院を運営する医療法人社団平成記念会を相手取り、慰謝料など3300万円を求める訴訟を宇都宮地裁に起こしていたことが28日、分かった。

 訴状によると、男性は03年10月15日朝、旧塩原町(現・那須塩原市)で運転する車が横転、同病院に搬送された。病院は「CT検査で異常は見当たらない」として入院を認めず、セフゾンカプセルとメリスロン錠を処方した。男性はこの薬を服用したが、同日午後7時すぎ容体が急変、搬送先の大田原赤十字病院で死亡した。同病院は死因を「セフゾン服用によるショック死」と推定したという。

 セフゾンはショック症状などの副作用があり、原告側は男性が死亡したのはセフゾンの副作用が原因と主張。その上で、医師は処方時に危険性を説明する義務や、副作用に備え処方後に観察する義務があったとした。国際医療福祉大学病院は「コメントは差し控えたい」と話している。【中村藍】

毎日新聞 2008年1月29日

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