離婚が成立していないDV(配偶者暴力)被害者の女性や離婚後まもない女性が、前夫らと別の男性との間で産んだ子供について、東京都北区が戸籍のないまま住民票を作っていたことが27日、わかった。
通常、住民票は、戸籍に記載されることで作成されるが、同区は「子供が予防接種や乳幼児健診を受けるのに(住民票が)必要だったため、人道面を考えて緊急避難的に作成した」としている。
北区では2006年以降、戸籍がないまま0〜1歳までの4人に住民票を作成していた。
DV被害を受けながら夫が離婚に応じていないか、離婚後300日以内に出産した子供は前夫の子とみなし、前夫の戸籍に記載する民法の規定に該当するケースだった。
DV被害者の場合には、警察が被害を認定した書類をもとに作成していた。
昨年2月には足立区が、離婚後300日を経ていないことで無戸籍だった子供について、人道的な観点から住民票を作成している。
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