15年近く前に川崎市の小学1年生が風船につけて飛ばした手紙が、千葉県銚子市で水揚げされた体長約50センチのサメガレイの表面にくっついた状態で見つかったことが25日、分かった。手紙を書いた白髭奈津実さん(21)=川崎市宮前区=は現在では早稲田大2年。カレイが届けた手紙に「まさかこんなことが起きるなんて」と興奮した様子で、同日、銚子市で手紙を受け取る。
手紙は24日、底引き網漁船「第8大徳丸」の船主、君野喜好さん(51)が犬吠埼沖合約40キロの約1000メートルの海底で捕れた魚を市場で仕分けしていて発見。折り畳んだ紙に「このおてがみを、ひろったかたは、おへんじをください。しらひげなつみ」などの文面や学校名が書かれ、赤い風船の切れ端もあった。
白髭さんは平成5年11月、川崎市立宮崎小の創立120周年記念で約1000人の児童と一緒に風船で手紙を空に飛ばした。耐水性の紙で、水に漬かっても字は読める状態だった。君野さんは「サメガレイの表面はぬるぬるしているのでくっついたのだと思う。こんなことは初めて」と驚いている。
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