「Vista OEM」あたりでヤフオクを検索すると、プロダクトキーのみを売る出品に出会います。
「正規」や「認証可」と謳っているので、買ってみました。3500円くらいでした。
落札して、代金を振り込むと、びっくりします。
そういえば送料取られなかったな??なんて考えていた矢先です。
本来なら、最低でも機器+シールです。OEM版、DSP版は機器と一緒に売られる形態ですから。
それがメール、しかも本文にそのまま記載されるとは夢にも思いませんでした。
そして、インストールガイドが添付されてきます。
それがもう、突っ込みどころ満載なので載せてみます。
日本語でおkwwwwwwww
そうなんです。出品者は中国の方みたいです。
その後も面白い解説が続きます。
日本語に適宜直しながらお読みください。
担当者に電話がつながりましたら、質問をされますので私が下の教える「電話オペレーターに返答仕方」を順番に答えると認証番号を教えてもらえます。
最初の自己紹介に 「パソコンのHDDは壊れましたのでインストールし直したいですとか、元々のWindowsは壊れちゃうとか」と適当にReinstallの原因を説明してください(ネットで買ったものと教えないてください)。そしてMicrosoftから幾つかの質問があります。Microsoft の質問を答えるように次の情報を準備しておいてください。
1. 登録・認証は初めてですか?==>答え:初めてです。
2. プロダクトキーの貼ってあるPCのメーカー?==> 答え:DELL(偶にIBM,HP,SONYなどメーカのシールもある。その場合、メーカー名前言えばOKです)
3. プロダクトキーの貼ってあるPCの型番? ==>答え:プロダクトキーのメーカーさんに対して適当なXP,Vistaがプレインストールされたマシン型番を自分で調べて、答えてください。
注:実は 初心者のため、詳しく分かりませんって言った方が良い。
4. WindowsインストールDiscはメーカーのものですか? ==> 答え:はい 購入時についてましたDiscです。
5. プロダクトキーの番号(ID)は何番?==>答え:ライセンスの番号を読んであればOK。
6. Windows Discの色は?==>答え:落札されたディスクの色を教えてください。
7.ID 最初の6文字を教えて下さい。==>答え:認証画面を見ながら、インストールIDを言って下さい。
すると、認証番号を教えてくれます。
これ以外に質問はありませんからご心配しないでください。(これ以外に質問はあれば==>答え:中古のパソコンを買ったのでわかりません。)
とても簡単ですので、頑張ってください。
頑張るとか、頑張らないとか、そういう問題じゃねぇよ!
ネットで買ったって教えないでくださいって、真っ黒じゃねぇかよ!
しかも質問をかわすためのテクニックが参考になるよ。
そうか。初心者を装って、中古で買って、HDDがぶっ壊れたっていえば完璧ですね!
んなわけねー。
察するにこのキーは、キージェネかなんかで作ったものなんじゃないでしょうか?
出品者の評価を見ましたが、同一内容の出品を100以上こなしています。明らかにおかしい。
ここまできたら、インストールしてみるしかない。ということで、インストールを敢行しました。
用意するもの:Vistaが動きそうなパソコンと送られてきたライセンスキー、そしてWindows VistaのAny Time UpgradeのDVD(500円で通販されている)。
Any Time Upgradeが肝です。
なんとこのDVD、ブート可能です。クリーンインストールができます。
アップデート版を買った人はクリーンインストールができないと嘆いていますが、Any Time Upgradeならできます。
しかも、すべてのエディションが入ってますので、ライセンスキーを入れると、それに合ったものがインストールされます。
というわけで、ライセンスキーを打ち込み「次へ」
お。通った。
起動してみますが、普通です。いつも使ってるのと変わりありません。(Vistaはすでに使っていて今回は興味本位で試しただけ)
設定が終わったのでオンラインで認証かけてみましょう。
…お。これは駄目か。
ということで、添付ファイルにあったとおり電話してみましょう。
…あれ。
拍子抜け。
IEを立ち上げ、正規のWindowsなんちゃらで認証をかけてみるも、正規のまま。
Vistaの認証の仕組みが根幹から崩れてる。
ここまで読んだ皆様は賢明だと思いますが、このライセンスキーは不正に発行されたか、中国の生産ラインで出品者が覗き見しているとかしてそうな、真っ黒なものです。
買わないようにしてください。
DSP版で買えば、15000円くらいで正規品が買えます。
「これ大丈夫なのか?こえぇええええ!」なんて考えながら使うより、安心して使える正規品を買うことを強く勧めて、今回の実験は終了です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(プロダクトキーはファイル抹殺の上シュレッダーがおいしくいただきました)