2008年01月25日
レスキューを考える
レスキューを考える
アークエンジェルズが新たにブリーダー崩壊レスキューに着手した。
総数69匹の犬たちの安全と健康が保障された。
犬たちには、毎日の食事、排便処理、暖かい寝床が用意された。
「ブリーダー崩壊レスキュー」について以下の声がよく聞こえてくる。
しりぬぐい
犬で儲けていた人間のしりぬぐいだ!
ブリーダーをのさぼらすだけだ!
Etc
私たちはなんのために動物愛護活動をはじめたのだろうか?
かわいそうな動物を助けたいから。
どうして、かわいそうな犬がこんなにもたくさんいるのだろうか?
保健所には毎日たくさんの放棄犬、猫が飼い主の手で持ち込まれる。
行政の職員は捨て犬の捕獲作業に出動する。
不妊手術を怠り多頭飼育者の後始末。
警察にも、捨て犬が持ち込まれている。
全て、無責任な人間の悪行だ!
私たちはそんな犬や猫を助けたいために動物愛護活動をはじめた。
ようするに、無責任な人たちのしりぬぐいのためだ。
ブリーダーであろうが、公務員であろうが、先生であろうが医者であろうが、結果その人たちから酷い目にあっている動物がいれば助けたいと、いつも思っている。
なのに、人はブリーダーレスキューとなると、非難をあびせてくる。
私たちには壁の向こう側の繁殖犬の悲痛な叫びが聞こえてくる。
それに立ち向かう人たちに、どうして誹謗中傷をあびせられるのか?
しりぬぐいして何が悪い!
命の現場はなまやさしいものではない。
時間との戦い、病気との闘い、多くの問題を抱えている。
常に予定通りというわけにはいかない。
柔軟性が必要だ。
アークエンジェルズは常に速い判断力でレスキューをこなしている。
基本が命重視だからだ。
・ ブルセラの犬たちは苦渋の選択で119匹の犬を殺したと大阪府は言って いる。
・ 保健所に持ち込む人たちも、苦渋の選択で持ち込んだといっている。
・ 島根県・隠岐諸島の知夫村(ちぶむら)で、タヌキ約2000匹が農作物を荒らすなどの被害が後を絶たず、村は苦渋の選択で大規模な駆除に着手した。
皆、口をそろえて苦渋の選択だったと言う。
苦渋の選択の中に「殺す」という答えは決して入れはならないと思う。
世界中の動物を助けられる器は誰一人としてもっていない。
しかし、出来る範囲でみんながんばっている。
それは、心に、体に傷を持った子達が元気に里親さんの所に巣立っていく幸せな顔を見てきたからだ。
今、アークエンジェルズ滋賀県シェルターでは、たくさんの犬たちが里親さんをまっています。是非、シェルターの犬たちの里親探しに御協力をお願い申し上げます。
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コメント一覧
崩壊したブリーダーのレスキューをすることに非難を浴びせる人たち。では、その繁殖場にいる犬たちを、どうすればいいと思っているのでしょうか?
レスキューを断ればきっとブリーダーは犬たちを処分するでしょう。もし良心の呵責から処分できなくても助ける力も術もなく餓死や衰弱死というようなより辛い状況に犬たちが追い込まれるのではないでしょうか。
助けないということはそれをわかっていてほっとくという事ですよね?
尻拭いになるのは分かっていると思います。でもここでレスキューをする人たちを攻めるのではなく、攻めるべきは無責任なブリーダーでありこんなことをしても法的に何の罰も受けない日本の今の状況を攻めるべきではないのかと思っています。
個人的には崩壊したブリーダーの管理をしていた市や県にも管理不足ということでレスキューを手伝ってほしいです。。
私は ブリーダーのしりぬぐいなんか、していません!
私は ただ、目の前にいる、傷ついた犬たちの傷に薬を塗ってやり、目の爛れた子の目に、目薬をさしてやり、毎日のウンチの状態で、一喜一憂し、若い犬の 何度 子どもを産まされたであろう、お腹やお尻を洗ってやり、人間の手で優しく抱っこされたことのない子に 声をかけ、優しく触ってやる。 この子達が、一日でも 早く、元の元気な体になり、幸せになっていけるよう・・ただ、それだけを願い、私のできることをやっているだけなんです。
ただ、それだけなんです。
「苦渋の選択」で、この子達の命を諦めたくないのです!
AAさんが レスキューする!と おっしゃってくださる限り、私は その子の「命」を諦めたくないのです!
「大阪ブルセラ」の犬達が 命をかけて、そのことを 私に教えてくれました。
陰になり、日向になって動物たちの声を代弁してくださっておられることに、いつも心より感謝いたしております。
動物問題で最も悲惨な境遇に置かれているもの、それは繁殖犬であると、私はいつも思っております。それはまさしく金儲けの道具、繁殖の用をなさなくなり病気になってぼろぼろになれば殺処分施設送りは当たり前。むごい業者は、餓死箱に入れて放置し殺すといいます。私はそれを、NHKの番組で見て、深い衝撃を受けたものです。
人間は、何かと言えば「人命優先」と言いますね。繁殖場でも 「犬の命優先」 で当然です。人の命と犬の命のどこが違うというのでしょうか。繁殖業者の処遇はあとで考えればいいのです。「尻ぬぐい」とは、そこに生きて苦しんでいる繁殖犬の、何も、見も、感じてもいない言葉です。惑わされることはありません。最も困難な、蕃殖場の繁殖犬をレスキューしているA.Aさんを、私は強く支持しております。
松野頼久議員の継続的なご尽力で この4月から「動物愛護管理に係る交付税措置」として、3.5億円(標準団体あたり4.7百万円程度)が確保されることになりました。
交付税措置の内容は、「都道府県等が動物を引取ることにより生ずる保管・管理及び譲渡に要する経費(3日分のエサ代及びワクチン代を想定)について措置を行うこととする。」となっています。
http://animal-rescue.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_1bf2.html
この措置で救われるのは飼い主の飼養放棄により収容された動物ですので、松野議員の活動も「しりぬぐい」といえましょう。動物愛護活動は、人の罪で不幸になった動物を救うことです。その救済活動の実践の中からしか、新しい法や秩序は生まれないと思います。
行政はしりぬぐいされると自分たちの馬鹿さとずるさが露呈するから困るんでしょう。
まったく メンツと命とどちらが大事かと聞かれてメンツと即答するのが行政ですからね。
せめて邪魔はしてもらいたくない。