ガザ境界 封鎖試みるも混乱
イスラエルが検問所を閉鎖し経済封鎖を続けるパレスチナのガザ地区では、隣国エジプトとの境界線の壁が武装勢力によって爆破され、今月23日、数万人のパレスチナ人が食料や生活必需品などを求めてエジプト側に殺到しました。エジプト政府は、経済封鎖に耐えてきたガザ地区の住民の生活を考慮してこれを黙認してきましたが、イスラエル政府からの抗議を受けて、25日、警察隊を使って境界線の封鎖を試みました。しかし、境界線に詰めかけたパレスチナ人が警察隊に投石を始めたり、武装勢力がブルドーザーを使って有刺鉄線をなぎ倒し、新たな抜け道を作るなどして抵抗したため、結局、なだれ込む人々を止めることはできませんでした。エジプトのムバラク大統領は事態を打開するため、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長とガザ地区を実効支配するハマスの双方に対して、カイロで話し合いを持つよう呼びかけていますが、検問をどちらが管理するかなどをめぐり意見の隔たりが大きく、実現のめどは立っていません。 |
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