第3回 そんな生活はできない
糸井 そんな生活をしている人は、
まわりにいないでしょ?
さんま いないというか、できないみたいですね。
まえも、(太平)サブローくんが、
ああいう生活したら、
ハイになっておもしろくなって、
仕事も増えるんちゃうかいうことで
やってみたみたいなんですけど、
一週間で断念したんですよ。
糸井 そうだろうねぇ(笑)。
さんま ハイにはなるけど、
やっぱり、もたないんですね。
糸井 そうだと思いますよ。
さんま で、ジミー(大西)なんかは、
ずっと昔の話ですけど、
ぼくといっしょに同じ生活をしようと
したことがあるんですよ。
「若といっしょに生活したいです」と。
糸井 はい、はい。
さんま 当時、あいつはあいつで
ひとりで暮らしてたんですけど、
そういうこと言うから
「そんなら、オレのとこ、泊まれよ」
って言って、ぼくの部屋に来たんです。
そしたら、3日目で、
壁に向かって歩き出した。
一同 (爆笑)
糸井 それは、ネタじゃないんですよね(笑)。
さんま ネタじゃないです。本当なんです。
まず、2日目の夜に、
鳴ってない電話を取ったんです。
糸井 あはははははは。
さんま 忘れもしません、『男女7人』のころで、
まぁ、忙しかったころなんですけど、
2日目の夜に、鳴ってない電話を取ってね、
「あれ、かかってへん」って言って切って、
でも、そのときは疲れてるとは
思わなかったんですよ。
まあ、もともとそういうやつやと思っとるから。
一同 (笑)
さんま それで、3日目の朝にジミーを起こして
‥‥それも、ぼくが起こしてたんですけどね。
糸井 逆でしょ(笑)。
さんま 逆なんですよ。
2日目までは、あいつが
ぼくを起こしてくれてたんですよ。
ちゃんと、ぼくより先に起きて。
糸井 礼儀として(笑)。
さんま ええ。先輩後輩の礼儀ですから。
ところが3日目に、パッと起きたら、
もう時間が来てるんですよ。
それで、あわててジミーを起こしたら、
ほんとにこれはネタでもなんでもなく、
ジミーがガバッと起きて、
「はい、わかりました!」って言って、
壁に向かって、すたすたすたーっと。
で、ボーン! ぶつかったんですよ。
一同 (爆笑)
さんま それで、ぶつかったあと、
今度は反対側に歩いていって、
また、ドーン!
一同 (爆笑)
糸井 反射?
さんま 反射、反射(笑)。
壁で反射したんですよ、
クワー(笑)。
一同 (爆笑)
さんま で、そのあと車の中で、
「若、もう、すいません、
 今日、帰らせてもらいます。
 とても無理です」と。
糸井 あはははははは。
さんま あとは、ついこないだの話なんですけど、
南海キャンディーズの山ちゃんが。
糸井 はいはい。
さんま 「さんまさんは寝ないらしい」っていうので、
やっぱり、マネしたらしいんですよ。
寝ないとハイになって
おもしろくなるらしいというので
寝ずに現場に行ったんですね。
糸井 なんか、行き詰まりを
打開したいのかもしれませんね。彼も。
さんま クワー(笑)。
で、それが朝の9時の生放送。
準レギュラーが決まってたらしいんですけど、
一発目でおもしろくやろうとして、
前日、寝ないでずっとがんばって。
‥‥もう、そこでまちごてるんですけどね。
糸井 ははははは、そうですね。
さんま ぼくは寝ないで
がんばってるわけじゃないんですよ。
糸井 うん(笑)。
さんま まぁ、あいつは寝ないで、
生放送に行ったんです。
で、疲れて、おもしろいこと、
ひとっつも言えずに、その場は終わって。
糸井 あははははは。
さんま 準レギュラーなのに、その後2年、
そこから話が来てないらしいです。
一同 (爆笑)
さんま 「準レギュラーって
 2年も話が来ないもんなんですか?」って。
いや、おかしいやろ、それは。
糸井 (笑)
  (続きます)

2008-01-22-TUE

(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN