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DV講演中止理由説明求める つくばみらい

2008年01月23日

 ドメスティックバイオレンス(DV)をテーマにした講演会をつくばみらい市が中止した問題で、講演予定だったDV被害者支援団体・東京フェミニストセラピィセンター所長の平川和子さんは22日、一連の事態について市に文書で説明するよう求めたことを明らかにした。

 平川さんは市に提出した文書の中で、講演が中止された理由を「16日に起きた数人による威嚇や、講演会妨害活動の予告にある」とし、「これは講演会主催者と私、参加市民に対する暴力だ」と主張。文書による説明と、市民への啓発活動と暴力に対する危機管理のあり方について、市に再考を求めた。

 市に示威行動をした団体が「DV被害者支援団体が一時避難施設で女性を洗脳し、男性側に被害を生じさせている」などと主張していることについて、平川さんは「私がかかわってきた中で、そのような人たちは全くいない」と反論。また、同団体が講演会で自分たちの主張を述べさせるよう求めていたことについては、「一方的に私たちを誹謗(ひ・ぼう)中傷する人たちと議論ができるのでしょうか」と批判した。
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 一方、つくば市の県立茎崎高校は、28日に予定していたドメスティックバイオレンス(DV)の被害者支援団体による出前授業を中止した。つくばみらい市が予定していた同様の講演会が、DV防止法の反対者などの抗議活動で中止に追い込まれたことを受け、生徒の安全や入試の混乱防止に配慮したという。

 同校によると、出前授業は県西でDV被害者支援などに取り組む「WESTらいず」がボランティアで講師を務め、1年生全員にDV被害者、加害者にならないための心がけなどを教える予定だった。

 同校への抗議活動はなかったが、入試時期が近いこともあり、抗議活動による生徒の危険や混乱を未然に防ごうと21日に中止を決めたという。

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