香春町が買収する同町鏡山の「道の駅」建設予定地

香春町が買収する同町鏡山の「道の駅」建設予定地

 香春町が2009年4月の開業を目指す「道の駅」について、町議会は23日、臨時議会を開き、約1万5000平方メートルの用地を約4137万円で購入する議案を原案通り可決した。町は、2月から造成工事を始め、農産物販売所などを建設し、新たな観光拠点整備に乗り出す。事業費は約4億3000万円の予定。

 事業は、町と国土交通省が共同で推進する。計画によると、国道201号沿いの同町鏡山に建設。敷地面積は約1万6200平方メートル。

 町は、農産物直売所や加工施設、5店舗が入居する平屋建て(約680平方メートル)を建設。国交省は交通情報コーナーやトイレ、休憩施設を設ける。約8000平方メートルを駐車場や施設用地にあて、残りは森林浴などが楽しめる多目的広場として整備する。

 町によると、運営には指定管理者制度を導入。町商工会などで組織する利用者組合準備会(畑富美夫会長)が、野菜や加工品などを出品する会員を募集する。地元産の米や花き、果物など約100種類を直売所に並べ、「新しい地域ブランドも開発したい」(町産業振興課)としている。

 加治忠一町長は「完成すれば九州、沖縄で100番目の道の駅となる。早い時期に売り上げを3億円台に乗せたい」と話した。

=2008/01/24付 西日本新聞朝刊=