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ウイルス作成の大学院生ら3人逮捕へ 国内初
大阪府内などの大学院生ら男3人がアニメ画像を無断使用してコンピューターウイルスを作成した疑いが強まり、京都府警ハイテク犯罪対策室などは24日、著作権法違反容疑で3人の事情聴取を始めるとともに、自宅など数カ所の捜索に着手。容疑が固まり次第逮捕する。ウイルスの作成者が摘発されるのは国内初という。
ウイルスの作成そのものを処罰する法律がないため、府警はウイルスに使われていたアニメ画像を無断で使用した著作権法違反容疑を適用した。
調べによると、3人は大阪府泉佐野市の20代の大学院生と、兵庫県内の30代の男2人。ウイルス「Antinny(アンチニー)」の一種で、破壊型とされる通称「原田ウイルス」の亜種を作成した疑いが持たれている。
「原田ウイルス」は、感染すると「原田」と名乗る男性の画像を表示する間に、パソコンに保存されている動画や音楽などのファイルをこの男性の画像に置き換える。インターネットエクスプローラーなどのファイルを削除する悪質なものも存在するという。
今回摘発の対象となるのは、男性の画像の代わりにある特定のアニメの画像が使われているタイプ。ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」のネットワークで流通。感染するとパソコンに保存されている動画などのファイルが、特定のアニメの画像に置き換えられ、破壊される恐れがあるという。