【岐阜県】岐阜市のJR岐阜駅前に43階建てビル「岐阜シティ・タワー43」がオープンして3カ月。都心居住の増加が期待されたが、夜間、明かりの付いていない部屋も目立ち、「入居がどれだけ進んでいるの?」と首をひねる声も。市側も正確な実態はつかみかねているものの、鳴り物入りで開業しただけに、市民の関心は高いようだ。
21日開かれた市議会都市活性化対策特別委員会。シティ・タワー43の入居状況について、委員の一人が「引っ越してきていない人がかなりいるのではないか」とただした。
タワーの分譲住宅243戸は完売。しかし今も、夜間消灯したままの部屋が少なくないからだ。
これに対し、河島和博都市建設部長は「中にはゲストルームや資産運用を目的にしている方もいるかもしれない」と答え、常住していない購入者がいる可能性に言及した。
しかし委員会が終わった後の市側の説明によると、タワーをめぐっては市民からも同様の指摘がたびたびあり、市が管理会社から入居実態の聞き取りを実施。この結果、243戸のうち、引っ越しを済ませておらず、水道も使っていないのは4、5戸だけとのことだったという。
市市街地再開発室の川島幸美津室長は「(消灯が目立つ理由は)夜間は他に生活の拠点があるのか、節電で明かりをつけていないのか、分からない」としつつも「引っ越しはほとんど終わっているのだから大丈夫でしょう」と話している。
(丸田稔之)
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