糸井 まあ、聞いた話だと、
さんまさんの睡眠時間は
1日2時間とか3時間くらいで、
しかもそれが、忙しいときというよりは、
毎日、そんな感じだと。
さんま まぁ、まぁ、そうですね。
糸井 毎日、2〜3時間、という人は
まぁ、いるのかもしれませんけど、
さんまさんの仕事量と、
その睡眠時間が両立しているのが
やっぱりすごいなぁと思うんですよね。
さんま ああ。いや、でもね、
仕事量だけでいえば、もっと寝れるんですよ。
糸井 ああ、そうですか。
さんま ようするに、仕事に、
趣味がプラスされてくるから、
そういうことになってしまうんです。
糸井 趣味の時間。
さんま ええ。
趣味がなくて、仕事だけなら
もっともっと寝れるんですよ。
実際ね、あの、これまでのぼくの人生で、
いちばんよく寝れてたのは、
やっぱり、結婚してたときなんですよ。
糸井 ほぉ〜。
さんま 結婚してるときが
いちばん寝れたんですよ、いま思えば。
糸井 それは、生活があるから。
さんま 生活があったのと、
お姉ちゃんとかと外に遊びに行く、
とかいうことを極力避けるじゃないですか。
糸井 ま、結婚してますからね。
さんま やっぱし、そういうことを省いて
仕事だけになれば寝れるんですよ。
糸井 省けばね(笑)。
さんま ええ、省けば(笑)。
省けば寝れるのに、趣味がある。
また、その趣味というのが
時間のかかるものが多いから。
ようするに、麻雀とか、ゴルフとか。
糸井 はいはいはいはい。
さんま テニスとかね、昔は草野球とか、
そういう趣味あって、
仕事は仕事で深夜生放送っちゅうのが
あったりしますから。
それが終わってから麻雀やったりするでしょ。
麻雀っていうのは、まあ、ギャンブルですから。
糸井 うん、うん。
さんま で、仕事がハイ(な状態)でしょ。
ハイのまま、ギャンブルやると、
もうね、脳がやっぱりこう‥‥。
糸井 ああ、休まらないですね。
「ふ〜、やれやれ」ということにならないから。
さんま そうそう。
疲れるときはもちろんあるんですけど、
今度、「裏を突きだす」じゃないですか。
その、ピークを過ぎると、裏を。
糸井 つまり、ハイの対極、
いちばんダウンしているときに、
それをぐるっと一周させて、
また違うハイな状態にするというか。
さんま そうそう。
ピークをすぎると、裏を突きだす。
そうするとね、ずっと元気(笑)。
一同 (笑)
糸井 そういう感じなわけですか。
さんま その繰り返しだと思うんですけども。
糸井 なるほどねぇ。
訊いてみるもんだなぁ。
いや、あの、ぼくはべつに、
研究で来たわけではないんだけども。
さんま (笑)
糸井 つい、そういう気持ちになっちゃいますね。
動物に訊いてる、みたいになっちゃう(笑)。
さんま クワー(笑)。
  (続きます)

2008-01-21-MON

(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN