輸入豚肉の差額関税約118億円を脱税したとして関税法違反罪に問われた食肉卸大手「協畜」(愛媛県四国中央市)の元社長曽我部登被告(53)ら2人の控訴審判決で、東京高裁(田中康郎裁判長)は21日、いずれも実刑とした1審東京地裁判決を支持、検察、弁護双方の控訴を棄却した。

 1審で、曽我部被告は懲役3年、罰金6億円(求刑懲役3年6月、罰金7億5000万円)を、元部長南本浩一被告(39)は懲役1年4月(求刑懲役2年、罰金700万円)をそれぞれ言い渡された。

 脱税事件の立件額としては過去最高。両被告は事実関係を認めていたが、量刑不当を理由に控訴していた。