【ニューヨーク=米州総局】8日のニューヨーク市場で金先物相場は急反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は一時1トロイオンス879.4ドルを付け、1980年1月に付けたこれまでの最高値(875ドル)を上回り、28年ぶりに取引時間中の最高値を更新した。
米景気減速に伴い外国為替市場でドル安が進むとの見方から、ドルに逆行しやすい金に買いが集まった。原油先物相場の高止まりでインフレに強い資産である金への投資が活発になっている。
午前8時半(日本時間同日午後10時半)現在、前日比15.1ドル高の1トロイオンス877.1ドルで取引されている。
8日午前のロンドン市場では、金の現物価格の国際指標であるロンドン渡し(ロコ・ロンドン)が1トロイオンス873.25ドルを付けた。3日午前に付けた865.35ドルを上回り、過去最高値を更新した。米景気の減速によるドル安懸念や一段の商品相場高を見込んだ投機マネーが流入している。
(08日 22:58)