【ニューヨーク=財満大介】3日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で期近物の原油先物相場が一時1バレル100.09ドルを付け、連日で最高値を更新した。米エネルギー省が同日発表した週間石油在庫統計で原油在庫が予想以上に減少。アフリカ、中東の産油国の政情不安も買い材料になった。
引けにかけては利益確定売りが優勢になった。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2月物は反落し、前日比0.44ドル安の1バレル99.18ドルで終えた。同日夜の時間外取引では1バレル99ドル台で推移している。
金先物相場は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前日比9.1ドル高の1トロイオンス869.1ドルで取引を終え、終値として最高値を更新した。一時872.9ドルを付け、1980年1月の取引時間中の最高値(875ドル)に迫った。
ドル相場の下落に伴い、ドルに逆行しやすい金買いが加速した。原油相場の高値更新を受け、インフレに強い資産として投資資金が流れ込んだ。
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