記者の目
名古屋駅の放置自転車


(2)放置自転車の実態…

なぜこんなに放置自転車が多いのか。その動きをカメラで観察すると…

午前7時。
通勤や通学で名古屋駅から電車に乗る人たちが次々と自転車を止めていく中、

逆にここから自転車に乗っていく
人の姿を発見。


「家から自転車を持ってきて、
名古屋駅に置いているんですけど」
と、女性。


なんと!
ここには駅から自転車で
学校やオフィスへ向かう人たちがいた。

そのためこの場所は
自転車が24時間なくならず、常に“満車”状態。


駐輪場ではない場所に止めた人を直撃すると…

Q.ここは駐輪場ではないですよね!?



女性
「あ、そうなんですか?」
女性
「こんなに止まってるから、
普通に駐輪場だと
思うんですけど」

開き直りなのか?それとも本当に勘違いなのか?
多くの違反者たちから、同じような声が返ってきた。


そもそも、名古屋駅周辺にある駐輪場は、
現在3600台。

しかし!集まる自転車は8600台以上。


この駐輪場が不足している現状を、名古屋市はどう考えているのか、
直接、話を聞いた。

「借地料を年間3億円払っていますが、
さらにその倍くらい借地料をかけて土地を借りて
駐輪場や保管場所を確保するのかどうか。
タダでやれてるわけじゃないんで、
お金がかかるんですよ」
と、名古屋市自転車駐車対策室
・柴田真吾室長。


放置自転車ワースト1の名古屋駅は、
土地の価格の上昇率も全国1位。

駐輪場などの土地を借りるのに
年間3億円もの税金を投入している今、
新たな土地の確保は難しいという。

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