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調査捕鯨船に侵入、米活動家2人拘束 南極海航行中

2008年01月15日23時37分

 水産庁に入った連絡によると、日本時間15日午後4時ごろ、南極海を調査捕鯨で航行中の日本鯨類研究所の捕獲調査船、第2勇新丸(747トン)が、捕鯨に反対する米国の環境保護団体「シー・シェパード」の船の妨害を受けた。男2人が調査船のスクリューを狙ってロープを投げたり、液体入りの瓶を投げ入れたりした後、調査船に乗り込んだため、男2人を不法侵入の疑いで拘束した。水産庁によると、妨害工作が身柄拘束に至ったのは87年の調査捕鯨開始以来、初めてという。

 同庁遠洋課などによると、第2勇新丸は捕獲する鯨を目視するための船で、約20人の乗員が船内にいたが、けが人はなく、拘束した男2人にもけがはないという。

 男2人は船からゴムボートに乗り換えて第2勇新丸に近づいて侵入した。身柄拘束後は特段、抵抗することなく、現在は船室で保護しているという。同庁は外務省や海上保安庁と、拘束した2人の身柄について今後の対応を現在、協議中。ロープ1本がスクリューに絡まったが、航行に異常はないという。

 シー・シェパードは昨年2月にも日本鯨類研究所の調査母船、日新丸にロープや瓶を投げるなどの妨害工作をした。

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