県教委の森山良一教育長は9日の年頭記者会見で、来年度の最重要課題に学力向上をあげ、「あらゆるセクションが知恵を出し合い、実効性のある施策を実施していきたい」と述べた。
昨年の全国学力テストの結果には「県平均得点は全国平均より低く、知識はあっても応用力が足りないことが分かった」と指摘。昨年末に発足させた学力向上プロジェクトチームで結果を分析し、新しい戦略プランをまとめて学力向上につなげたい考えを示した。
森山教育長は「子供の学ぶ意欲を引き出すため、教師一人一人の授業力向上が必要」として、来年度から教育事務所にサポートチームを置き、助言が必要な学校に派遣することも明らかにした。
いじめ防止については「一昨年のいじめによる痛ましい事件が風化しないよう、危機意識を持続して必要な対策に万全を期していきたい」と述べた。【木下武】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2008年1月10日