イラク連邦議会は12日、旧フセイン政権のバース党員の公職追放策を緩和する法案を可決しました。これにより2003年5月以来、公職につけなかった元バース党員の復職が認められることになります。
イラク連邦議会は12日、賛成多数で元バース党員の公職からの追放を一部緩和する法案を可決しました。この法律の施行によって、多くの元党員の公職や軍務への復帰が認められるほか、復帰が認められない元幹部らには年金が支払われることになります。
イラク戦争後、バース党員の多数を占めるイスラム教スンニ派のおよそ3万人が公職から追放されたと見られていて、復帰できなかった元党員らが一部で武装勢力と合流し、宗派の間の抗争を激化させる一因になっていました。
中東を歴訪中のアメリカのブッシュ大統領は、「イラクにとって重要な一歩」と、法案が可決されたことを歓迎しています。(13日08:13)