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【社会】

台湾を「台湾島」と表記 学研地球儀、販売中止に

2008年1月10日 13時31分

 大手出版社「学習研究社」(東京)の関連会社「学研トイズ」(同)が販売する音声ガイド付き地球儀「スマートグローブ」が、台湾を「台湾島」と表記していることが10日までに分かった。

 学研広報室は「日本の教科書通りの表記にしようとしたが、工場が中国にあり、中国政府の指示で表記を変更しないと輸出できないと言われた。既に注文が殺到していたので指示に従った」と説明。

 日本の学校で使われる地図帳ではいずれの国にも属さない「白表記」などとなっている樺太の南半分と、北方四島以北の千島列島(クリール諸島)も「ロシア領」になっていた。

 学研は同日、「不適切な表記があった」として商品の販売中止と、返却を希望する購入者に販売価格(2万9400円)での引き取りを決めた。

 地球儀は1万個を製造、昨年秋から販売している。各国の地理や歴史、文化などの最新情勢がネットを通じた音声で案内される機器が組み込まれている。

(共同)
 

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