結局、ほとんどの人はこの社会の中で、多くの人から注目されるような人間になりたくて、でもなれない、ってのが普通だ。
普通ではない、ってことは、リスクをより多く背負う、ってことだし、その重さが、実は普通はみんな耐えられない。
なによりも、どんな有名人でも、気がついたらそこにいた、ってことばかりで、偶然の重なりがそういうことにしただけ、ってのがほとんどだろう。
みんな「こんな人になりたい」という夢を語るけれども、実際にその夢を首尾よく実現させているのはごく少数だし、意図した通りにひとも世の中も人生も動いてくれないだけじゃなく、気がつけば「そんな場所にいた」ってことが、結局は普通のことなんだろう。
それぞれが必死に、それぞれの立場で生きていることには変わりはなく、で、その結果なんてものは、つまるところ神のみぞ知る、ってことだね。
妬む人もいるし、そうでない人もいる。
でも、自分の境遇と他人を比べない、ってのは実はとても必要なことだと思う。ぼくは親に「人のことは見るな、自分のやりたいことに集中しろ」って言われて育ったから、嫉妬の感情って、あまり持ったことがない。好きなことをかさねてきていて、そうしているうちに、すきなことなら人よりは多少はできるようになった、ってことだ。それだけでしかない。
妬みを持つ人を見ると、いつも思う。
そのエネルギーで自分の好きなことをしたらいいのに、と。
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