雑誌や本、ネット、TVと多くのメディアでマナーやルールについて度々言及されるが、それでいくらかマナーがましになったかというと、実際に見聞きする限り全くない。相変わらず、いや段々悪くなっているような気さえする。 2007年週刊誌『SPA!』(10月9日号)に「これが『マナー違反』の新基準」という記事が出た。これに先立つ5年前にも、電車内での携帯電話の通話やベビーカーの使用など6項目について調査したそうだ。 この記事の中には、外食の時、注文した料理の写真を携帯などで撮影する、マナーモードにし忘れ、電車内で着信音が鳴ってしまうなどの事例が書かれていた。後者については「そもそもマナーモードにしていないのがマナー違反。電話に出るのはもってのほか」との回答が59パーセントとかなりシビアな結果が出ている割には、堂々と妙な着信音を鳴らし、通話している人をたまに見かける。 それで、特に周りのひんしゅくをかっている様子もない。内心では(もってのほか!)と思っているのかもしれないが見ざる、言わざる、聞かざるの境地なのか、皆知らん顔をしている。 昨年末、混んだJR電車内で2人分のスペースを取って眠り込んでいた男性。起きていたら完全なマナー違反だったところ(撮影:工藤明子) 携帯電話使用は、電車内の迷惑行為ランキングのワースト2位だそうで、ワースト1位は「座席の座り方」だ。 荷物を置いて席をふさいだり、男性が大きく開脚したり、浅く座って脚を通路に長々と伸ばしたり、座り方については確かに色々と問題があるようだ。 写真の男性は本当に眠りこけていたが、優先席では年配者が乗り込んで来ると急に眠くなる人がいるようだ。 次回、私が提唱したい「私家版マナーの新基準」を披露したい。 同上(撮影:工藤明子)
総合33点(計67人)
※評価結果は定期的に反映されます。
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