編集部から、12月の第4回、第5回週間市民記者賞と、12月の月間市民記者賞を発表します。今回より、新たに編集長に着任した平野日出木が受賞記事を決定し、講評します。

　週間賞の対象は、12月第4回が12月22日～12月28日掲載分、第5回が12月29日～1月4日掲載分になります。受賞記者には特別原稿料として1万円を進呈します。

　週間市民記者賞の選考過程は下記の通りです。

（1）アクセス数やコメント、スライドなどで評価の高かった記事を抽出

（2）そこから編集部と市民記者編集委員が1人につき3本程度の記事を推薦（第5回には市民記者編集委員の推薦は含まれません）

（3）その中から上位を選出し、編集長が受賞記事を決定

　そして、今回発表分を含む週間賞受賞記事の中から、月間市民記者賞を1本選出し、受賞者には原稿料3万円を進呈します。（以上、編集部）

12月の第4回週間市民記者賞
投与記録のある1000人以外の、「349万9000人」の思い　渡辺亮さん

　この週から選出と講評を担当することになりました平野です。よろしくお願いします。

　この週は編集部員の票、市民記者編集委員の票ともに割れましたが、私は渡辺さんのこの記事を、過去の一連のご投稿とセットで推します。

　国対原告の間で、ともすれば単純な対立構図で説明され、白黒、明暗、賛成反対、好き嫌いに単純に色分けされがちな薬害訴訟の問題に対して、記者独自の視点で説得力豊かに解説してくれました。また、観察者・評論家の立場からは言及しにくい点についても、当事者の立場から明確に指摘し、読者に新しい見方を提供することに成功しました。オーマイニュースらしいすばらしい記事だったと思います。（平野）

12月の第5回週間市民記者賞
築地市場、年末のにぎわい　小川寿林さん

　休暇中に当たったため、市民記者編集委員の票をうまく集められませんでしたが、編集部員の票を集めたのが、この記事でした。

　年末年始という否応なく季節感が求められる時期に、面白い内容の記事を、タイミングよく送っていただきました。ふさわしい時期に、ふさわしい場所に出向き、その場の最近の変化を、近い将来予想される移転問題と重ね合わせながら、ていねいな筆致で記してくれました。分かりやすい写真も添えられ、読み手に臨場感が伝わってくる好ルポでした。（平野）


12月の月間市民記者賞
投与記録のある1000人以外の、「349万9000人」の思い　渡辺亮さん

　週間賞の第1～3回と、4～5回で選評者が分かれたため、自分が選んだ記事へのバイアスが多少かかっているかもしれませんが、12月の月間賞はこれにいたしました。このテーマについて渡辺さんの続報を期待する読者は多いはずです。渡辺さん、おめでとうございます。（平野）

追記： TV・Photoの市民記者賞について

　「動画や写真記事にも市民記者賞を設けてみてはどうか」と市民記者編集委員の方からご提案がありました。これについてTVチーム、Photoエディターと検討しましたところ、まだ、毎週あるいは毎月、定期的に賞を発表できるほど本数が集まっていない、との結論に至りました。

　ただし、ご提案は傾聴に値し、ご投稿いただいた優秀作については、Photoも動画も記事同様しっかり表彰したいと考えています。

　したがって、今後は、現在のニュース記事のように週間、月間という定期的なペースではなく、表彰にふさわしいTV・Photo記事が掲載され次第随時、TV・Photo担当者の推薦によって、決定し、公表するという方法で展開していく予定です。TV・Photo記事の方も、どうぞよろしくお願いします。（平野）
 

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