2008年01月10日(木)
リニア新幹線 国交相が整備に前向き 衆院委員会 「国土形成の重要事業」
JR東海が中央新幹線としての整備を前提に、首都圏−中京圏のリニアモーターカーを自己負担で建設する方針を打ち出したことを受け、冬柴鉄三国土交通相は九日、衆院国土交通委員会で「大変重要な決断と受け止めている。(中央新幹線は)国民のコンセンサスを確かめながら、前向きに取り組むべき案件だ」と述べた。
リニア方式による中央新幹線整備に絡み、冬柴国交相が国会答弁で前向きな発言をしたのは初めて。同社などが全国新幹線鉄道整備法(全幹法)に基づいて中央新幹線の整備計画格上げを求める中、今後の政府対応が焦点となる。
JR東海は昨年十二月、二〇二五年に首都圏−中京圏での営業運転開始を目指すリニアの建設費を約五兆一千億円と試算し、全額自己負担する方針を発表した。
この日の答弁で、冬柴国交相は「国が財政負担するならば財源が一番大きな問題。その点、『自分でやる』と言ってもらえれば、国民のコンセンサスを確かめながら進めなければならない」と述べた。
また「中央新幹線は国土の骨格を形成する重要プロジェクトにふさわしいもので、コンセンサスはあると思う」とし、今後、整備新幹線の整備状況などを踏まえ、検討を進める意向を示した。民主党の後藤斎衆院議員(比例南関東)の質問に答えた。
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