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修復を終え、元の姿に戻った伊藤若冲ゆかりの五百羅漢(京都市伏見区・石峰寺) |
江戸時代の画家伊藤若冲(じゃくちゅう)ゆかりの京都市伏見区深草の石峰寺で、今年4月に損壊の被害に遭った若冲デザインの五百羅漢の修復がこのほど終わった。欠けていた石仏3体が美しい姿になって元の場所に戻され、関係者を喜ばせている。
五百羅漢は同区内の児童のいたずらで倒されたり、壊されたりした。7月に損傷のひどい3体の修復を市内の専門業者に依頼していた。
3体とも、もろい花こう岩のため予定より修理に時間がかかったが、今月26日、たくさんのの石仏が並ぶ「賽(さい)の河原」の元の場所に安置された。修復個所はほとんど目立たず、かつての姿を取り戻している。
阪田良介住職(27)は「修復で継ぎ目が残ったり、色が変わったりしないか不安だったが、きれいに仕上がり、ほっとした」と話している。
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