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米国:薬物注射で死刑執行の是非 連邦最高裁弁論、判事の意見割れる 判決は夏ごろか

 【ワシントン小倉孝保】薬物注射による死刑執行は「残酷で異常な処罰」を禁じた米憲法に違反するかどうかを審理するため7日開かれた米連邦最高裁の口頭弁論で、判事の意見は大きく割れた。判決は今夏ごろになるとの見方が出ている。

 訴えているのは2死刑囚。原告側弁護士は7日、ケンタッキー州の行っている3種類の薬物を注射する死刑執行方法について▽最初の薬物注射で意識を失わない場合がある▽筋肉をまひさせる2番目の注射や、心臓を停止させる3番目の注射で、激しい痛みを感じる可能性がある--として、違憲と主張した。

 保守派のスカリア判事は「死刑の継続に道を閉ざすべきでない。憲法はまったく痛みのない方法を求めてはいない」と合憲との考えを示唆した。

 一方、リベラル派とされるスティーブンズ判事は「2番目の薬物がかなりの苦痛になる可能性があり、私は悩んでいる」と語り、違憲の可能性があるとの考えを示した。

 連邦最高裁が死刑の方法について弁論を開くのは1879年に銃殺刑の是非を審理して以来129年ぶり。

毎日新聞 2008年1月9日 東京朝刊

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