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先進国19か国中、医療大国1位は仏、2位は日本

  • 2008年01月09日 12:15 発信地:ワシントンD.C./米国
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2002年8月6日、米カリフォルニア(California)州で手術にあたる医師団。(c)AFP

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【1月9日 AFP】英国の研究チームが先進国19か国を対象に行った回避可能な死に関する調査結果が8日、米医療経済・政策専門誌「Health Affairs」の1・2月号に掲載された。それによると、適切なタイミングで効果的な医療を提供している国の1位はフランス、2位は日本だった。一方、米国は最下位に沈んだ。

 研究を行ったのは、ロンドン大学衛生熱帯医学校(London School of Hygiene and Tropical Medicine)の研究チーム。チームは、2002-2003年の間に、適切なタイミングで効果的な医療が施されれば死を回避できた75歳未満の人の死亡率を調査した。

 その結果、1997-1998年時点から回避できる死の割合が大半の国で平均16%低下している中、米国だけがわずか4%の低下にとどまったことが判明。仮に米国が上位3か国と同水準の医療を提供していたとすれば、年間10万1000人の死が回避できたと研究は指摘している。

 研究に出資した非営利組織Commonwealth FundのCathy Schoen上級副社長は「米国が大きく遅れをとっていることは驚くべきことだ。ほかの国は米国よりずっと少ない資金しか投入していないにもかかわらず、回避できる死の割合が急激に低下している」と述べた。

 研究の主著者Ellen Nolte氏は「米国以外の国では大幅に改善していることは特筆すべきことだ」と語っている。

 19か国の順位は上位からフランス、日本、オーストラリア、オーストリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、英国、米国となっている。前回調査で、米国は15位だった。(c)AFP

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