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■35MAX ライトスコープドッグ&エクルビス■

マックスファクトリーの35MAXから、装甲騎兵ボトムズのOVA第2弾「ビッグバトル」に登場する
AT2体セットです。

  

定価11,550円なり。

パッケージはシリーズ初の2体セットなのに、なぜかいつもと同じ大きさです。
今までがいかに『無駄な大きさ』だったのかがよく判ります。

 

  

キリコの乗るライトスコープドッグと、バララント軍のPS、ニーバの駆るエクルビス。

とりあえず最初に書いておきますが、
この商品の仕様、おかしいです。

正直言って、この商品の企画担当者は最悪だと思う。
今後一切玩具の開発に係わって欲しくないし、さっさと業界から消え去って欲しい。
本当に、こんな奴が企画した商品なんて二度と買いたくない。

それくらい頭のおかしな仕様になっています。


 

エクルビス

  

バララント軍の次期主力試作機です。
ファッティーの後継機になるんですが、デザインの共通点は一つ目くらいしか無いですね。
設定では秘密結社のストライクドッグが開発のベースになってると。

基本的な仕様はいつもと同じ。
パイルバンカーの芯以外は全塗装で、仕上がりは悪くないです。

肩関節は、軸接続の物とボールジョイント接続の物が付属していますので、
今回はすべてボールジョイントを使用しています。
※関節パーツはパッケージの裏にセロテープで貼られていますので、気づかずに捨てないように。

 

  

 

  

イマイチな点。
足首の動力パイプがふくらはぎにつながっているデザインなんですけど、
可動を考慮してパイプが途中で切られています。

これはまあしかたないんですけど、ただそれにしては短すぎるし、軟質素材だから可動にそれほど影響なかったはず。
素立ちの状態でも途中で切れてるのがモロ見えなのは、はっきり言って設計ミス。

 

  

頭のおかしな点。
セット内容ですが、なぜか左の手首が4種類も付属しています。
この左手首は、取り付けることが出来ませんし、プレイバリューとして左右の腕を交換することもデザイン的に不可能なので、
全く使い道がありません。
なのにフル塗装、組み立て済みで4種類も付属しています。

で、説明書を見てみると、

「左手首パーツ(オプション) ご自由にお使いください。」

ほう。
どう自由に使えと?
で、このゴミ4個分、コストいくらかかってるの?

まあ、これだけなら、許すよ。これだけならね。

 

  

直接の関連は無いですが、黒い2機を並べて。

 

  

左腕のクラブクローは付け根と関節が軸可動。

 

  

左腕にはミサイルランチャーを装備。
ギミックはありません。

 

  

グライディングホイールは、残念ながら今回もやっぱり固定。
足首カバーの可動範囲はあまり広くないので、ポーズをつけるとホイールがよく見えません。

 

  

パイルバンカーを右腕に装備。

 

  

射出時には右腕の前腕が折れるという特徴的なデザイン。
バンカーは手動で伸縮可能です。ここのみプラの成型色。

 

  

胸には50mm機関砲を装備。

 

  

 

  

「ビッグバトル」の劇中ではバック転したり片腕でジャンプしたりとH級ATにはあるまじき運動性能を発揮して、
ボトムズファンからは全否定された機体ですけど、まあカッコイイですね。

ちなみにデザインコンセプトは、もちろんエイリアンです。


 

ライトスコープドッグ

  

「ライトスコープドッグ」という機種があるわけではなく、キリコが自分でスコープドッグの装甲を剥いで軽量化した機体の俗称です。
左腕のアームパンチギミックはオミットされ、足の裏のグライディングホイールは計4機に増設されています。
高機動に特化したカスタムですね。

右肩は気分を盛り上げるために、自ら赤のスプレーで塗ってました。

 

  

 

  

頭のとてもおかしな点。

このライトスコープドッグ、劇中ではショートバレルのヘビィマシンガンが主武装、というか、
マシンガンと右腕のアームパンチの2つしか武装は無いわけです。

なのに、
ショートバレルのヘビィマシンガンが付いていない。

武器の持ち手はちゃんと付いてるよ。でも持つものは無いよ。
右腕のパンチしか武器は無いよ。

バカか?

なんでエクルビスの必要ない左手首を
4個もつけて、
絶対必要なマシンガンつけないの???

おまえ頭おかしいだろ
マッ糞ファクトリー
糞開発者さんよ!


 

  

さてと。まだ続きはあります。

左がノーマルのスコープドッグ、右が今回のライトスコープドッグです。
今回のスコープドッグから、なんとサイズが少し小さくなりました。
ファンの間からはスケールが1/35じゃない、頭がでかすぎてキモイ等散々罵倒されてきたスコープドッグですが、
ここに来てようやくユーザーの意見を取り入れたようです。

すでに主要アイテムを7種類も出してしまった後でな。

 

  

腕のパーツ以外はほぼすべて作り直されています。

 

  

頭部比較。
左がスコープドッグ、右がライトスコープドッグです。
一番の変更点は、小さくなったことに加えて、
なんとターレットレンズが回転&スライドするようになりました。
ファンの間からは「可動検討課」なんていう大げさな名前の所が開発してるのに、なぜ動かないの?
と散々罵倒されてきたスコープドッグですが、ここに来てようやくユーザーの意見を取り入れたようです。

すでに主要アイテム7種類も出してしまった後でな。

 

  

ターレットは可動化されているのに、外観はほとんど変わりません。
これ、最初からやろうと思えば出来たよね?

しかも、取り付け軸はボールジョイントになっていて、若干ですが頭部を上下に動かすことが可能。


ちなみにMAX渡辺は雑誌インタビューで、頭の大きなスコープドッグのことを全肯定していて、
自分の周りでは大好評だとほざいておりました。

批判の目的で、そのインタビューを一部引用いたします。


メディアワークス発行 「装甲騎兵ボトムズ リアルトイコレクション」より抜粋

MAX渡辺
大山敏弘
八木篤史
小沢健一


〜前略〜

渡辺:あと、1/35を選んだ理由がもう一つあって、ウチは以前から1/24のソフビキットを出してたのですが、
   このサイズだとどうしても単価が高くなってしまうんです。そこで以前から、
なるべく安価で集めやすく
   遊びやすい商品の企画を模索していたんです。

−第1弾のスコープドッグですが、この頭身バランスは塩山さんのイラストを意識された訳ですね?

渡辺:意識したというよりは、スコープドッグといえばコレですよ!
「頭の小さいスコープドッグなんざ、はっきり言ってスコープドッグじゃない!」
   くらいに思っています(笑)。キャラクター性を顕著にアピールするんだったら、特徴的な部分をキッチリ表現したほうがおもしろいじゃないですか?

−そう言えば、ここまで頭が大きいスコープドッグは業界初かも知れませんね。

渡辺:そうでしょ?
「スコープドッグってこうでしょ?」って、僕はずっと思っていたし言い続けてきたんです。
  プラモの改造作例としても表現してきました。でもこのスタイルが製品化されることは一切ありませんでした。
  だったらむしろ
「コレはチャ〜ンス!」と思い、頭をドーンってデカく造ったんですよ。
  案の定社内でも賛否両論でした。(苦笑)。
  実はこれ、頭を大きくするために、背面から頭がハミ出る"オーバーハング"状態になってるんですよ。
  つまり、アニメ設定よりもイメージを優先したわけです。正直、どう思われましたか?

−正直、自分も最初に見たときはビックリしました。

渡辺:今までの立体物に慣れ親しんだ人には違和感があったみたいです。「頭デカすぎ!」とか「ブサイク!」とか散々叩かれました(笑)。
  でも、
モデリングライターやら模型関係の人や、漫画家さんとか絵を描く方々には大好評でした。
  
「こういうのが欲しかったんだよ!」と。
  立体以前の絵としてのイメージを持っている人たちには、
ちゃんと受け入れてもらえたんです。嬉しかったですね。
  反面、違和感を唱える人たちの意見も分かるんですよ。今まで食べていたものに、突然コショウとかハバネロとかが入ってたらビックリするんじゃないですか。
  それに近いんでしょうね。

−文字通り「ボトムズ」玩具界のスパイスになった訳ですね。

渡辺:だと良いんですけどね(苦笑)。
僕個人は非常に気に入っています。

〜中略〜

渡辺:あと、苦労という訳ではありませんが、サイズを決めるまでには随分と悩んだんです。
  シリーズを通しての統一感をとるか、それともスケール身長を合わせるのかの狭間で。

八木:そうですね。商品を設定通りの身長差にしてしまうと、ターボカスタムの武器をブラッドサッカーに付けたとき、
  機体のバランスが悪くなってしまうんですよ。その辺が悩みどころでしたね。
  「ここを大きくすれば何とかなるけど、ここだけ大きいのは変だし。じゃあ、ここを短くしよう」とか。

渡辺:最終的には
設定全高よりもプレイバリューを取りました。
  でも、お陰で遊びの幅はグンと広がりました。

〜中略〜

渡辺:
35MAXは1体に1個の武器しか付いていませんが、+αが加わることによって遊びの幅がさらに広がります。

〜中略〜

渡辺:ここまで楽しめる商品って、実はウチではかなり珍しいんですよ。みなさんも「こうした方が良い」「ああした方が良い」
  と模型的な遊び方で楽しんでください。
  正直、収益性は非常に低いシリーズですが(笑)、これからも頑張っていきますので。

大山:最後の一言はカットして下さい(笑)。

渡辺:ここはカットしないほうが良いの!
  心意気なんだから(笑)。

大山:皆さんにご満足していただける商品を開発するためにも、
一人一個は必ず買っていただきたいですね。
  
今後もクオリティの高いものをリリースし続けるので、ぜひ応援をお願いいたします。

渡辺:何だ、マジメっ子ぶって(笑)。

(10月20日、マックスファクトリー社内にて)


ここまで自画自賛して、今まで全くファンの言葉に耳を傾けず、頭のデカいスコープドッグを出し続けてきたのに、
なぜ今さら小さくしたの?

自分の周囲にいる腰巾着やイエスマンたちは大絶賛してたんじゃないの?ねえMAX渡辺さん?
売り上げがさっぱり伸びなくて、ようやくファンの言葉を聞く気になった?

もう遅いと思うよ。

 

  

取り付け軸の径は同じなので、頭部の交換が可能。
左が小頭部のスコープドッグ、右が大頭部のライトスコープドッグです。

 

  

H級ATと比較。まだぜんぜん大きめですけど、ようやくスコープドッグが他より小さくなりました。
最初からこれなら、あんなに叩かれなかったのにねぇ。

 

  

ターレットレンズが可動するのは、この価格帯の商品としては最低限のギミックなのに、
いままで動かなかった35MAXは、本当にゴミだったねぇ。

 

  

でも右腕のパンチしかないの。

プレイバリューって、何?

 

  

しかたが無いので、同シリーズのコマンドフォークト、レーンカスタムからマシンガン本体と、
フォークトカスタム等からマガジンを流用して、ショートバレルのヘビィマシンガンを作成。

つーか、金型あるんジャン。

 

  

やっと本来のライトスコープドッグが完成。
ヘビィマシンガンの色が劇中と異なるのは悲しいですが。

 

  

 

  

マシンガンがあれば普通に遊べるし、そこそこ満足。


 

ここから劇中のシーンを再現。

  

最初のバトリングにて、エクルビスVSまあまあ腕の立つAT乗り。

 

  

「やめろニーバ!その男まだ使える!!」

 

  

「おそかったな。もう殺っちまったぜ…」

 

  

地上戦艦の上部甲板にて、ニーバVSキリコ

 

  

エクルビスのタックルで吹き飛ばされるライトスコープドッグ。

 

  

エクルビスがパイルバンカーをコクピットにぶち込む。
キリコ間一髪。

 

  

組みふされて左腕をもぎ取られる。
が、ここでキリコの必殺技、「ハッチを開けて自分の手で相手に爆雷をセット」が炸裂。

 

  

クラブクローの一撃をギリギリでかわす。

 

  

が、右肩をつかまれ万事休す。

  

ここでル・シャッコのベルゼルガイミテイトが登場。2人がかりでエクルビスを押さえ込み、ターンピックで機体を完全に固定、
キリコとシャッコは機体乗り捨てて逃亡。でジエンド。

劇中では、ライトスコープドッグは「良く動く」というよりも「ターンピックでよく止まる」という演出がされていて、
ターンピックを持たないエクルビスをストップ&ゴーで翻弄するのがなかなか面白かったです。



以上。

やっぱりこの商品は、おかしいです。
だからこの商品の仕様を考えたやつはとことん頭がおかしいし、
その仕様を決済した会社の社長も頭がおかしい。

だからMAX渡辺は頭がおかしい。

ファンの意見を一切聞かず、金と仕事目当てで自分の周囲にへばりついているイエスマンの言葉だけを真に受けて、
ユーザーが喜ばない商品を出し続ける。

こんな奴が大きな顔をしてのさばっているのが、今のフィギュア業界か。
そりゃあこの先ジリ貧だわな。