ペルシャ湾の入り口にあたるホルムズ海峡で6日、イラン革命防衛隊の船がアメリカ軍の艦船に接近した上、爆破するなどと威嚇し、アメリカ側が一時攻撃態勢に入っていたことがわかりました。
アメリカ国防総省によりますと、現地6日の早朝、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦3隻がホルムズ海峡の公海上を航行していたところ、イラン軍の精鋭部隊である革命防衛隊のものとみられる高速攻撃艇5隻が至近距離まで接近しました。
この際、イラン側が無線で「爆破する」などと威嚇したため、アメリカ側は攻撃態勢に入りましたが、イラン側が引き返したために発砲には至らなかったということです。
これについてイランの外務省は、「通常の出来事だ」とコメントしましたが、9日からのブッシュ大統領の中東訪問をけん制する意図があったのではないかとの見方も出ています。(08日08:22)