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大阪府の赤字隠し「赤字隠しにならない」 総務次官

2008年01月07日21時51分

 総務省の滝野欣弥事務次官は7日の記者会見で、大阪府が財政赤字を少なく見せかけるために減債基金からの府債の返済額を少なくして一般会計に繰り入れていた問題について「自治体財政健全化法との関係で言えば、公債費を繰り延べして実際に払うお金(当面の返済金)が少なくなる分も(財政の健全度を測る指標に)加算しており、赤字隠しには結局ならない」と述べ、容認する考えを示した。

 4月に施行される同法は、自治体財政の健全度について普通会計の赤字の割合の「実質赤字比率」など複数の指標で測る。滝野次官は、今回の大阪府のケースを同法に照らすと、将来負担の分も指標に算入されることから問題ないとの認識を示したものだ。滝野氏は「基金から一般会計のお金を借りることについては議会で十分議論され、そういう方向でやむを得なかったと聞いている」と語った。

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