「凶器は犯行当日に購入」高2少年切りつけ
東京・品川区の戸越銀座商店街で5日、高校2年の少年(16)が通行人を包丁で切りつけ逮捕された事件で、少年は凶器について「犯行当日に購入した」と供述していることが新たにわかった。また、日本テレビは、人々が逃げまどう事件当時の緊迫した防犯カメラ映像を入手した。
この映像は事件当時、現場近くの店が録画していた防犯カメラのもので、まず、画面左から右にベビーカーを押しながら逃げる男性の姿が見える。さらに、その後を追うように続々と左から右に逃げ出す人たちの姿が映されている。また、映像には少年の声とも取れる音声も残されていた。人の流れが途絶えたところで、手に刃物を持ったグレーの服を着た男が左から右に歩いていくのが見える。男の右手には明らかに、光る包丁のようなものが映っているのが見える。その後、現場にはパトカーが到着し、サイレンの音が鳴り響いた。
この事件は、品川区の戸越銀座商店街で高校2年の少年が包丁で通行人5人を切りつけ、女性会社員2人が軽傷を負ったもの。少年はその場で現行犯逮捕されたが、その後の調べに対し、凶器である包丁3本について「犯行当日に都内の100円ショップで買った」と話していることが新たにわかった。また、少年は「誰でもいいから皆殺しにしたかった」と供述していたが、動機については「人間関係のトラブルで悩んでいた」と話しているという。
少年は6日も淡々と取り調べに応じているということで、警視庁は少年の供述の裏付けを急ぐとともに、さらに詳しい動機の解明を進める方針。