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... 倉敷・東ビル　地権者最後の一人が同意　10日から工事着手

12/01-12:21--倉敷・東ビル　地権者最後の一人が同意　10日から工事着手

　ＪＲ倉敷駅前の再開発ビル「くらしきシティプラザ東ビル」（倉敷市阿知１丁目）に天満屋（岡山市）の誘致を進めている同ビル対策会議（議長・岡荘一郎倉敷商工会議所副会頭）は３０日、ビルの床全体を貸し出す一括転貸に７８人の全地権者全員が同意したことを明らかにした。これを受け天満屋は１２月１０日から工事に入り、来年３月中に開店する予定。天満屋と地権者団体の同ビル管理組合法人、床の権利を一本化し天満屋に貸す倉敷市開発公社は１０月２５日に仮契約を結んだが、地階に未同意者と、同意したものの出店が長引いたことで、床の立ち入りを拒否した２階の地権者がいた。このうち２階の地権者は同組合が説得。地階の未同意者は県外の不動産業者が約２８平方�辰鯒磴ぜ茲蝓�開発公社に貸すことになったという。一括転貸の合意が整ったことで、今後は賃借期間などを盛り込んだ本契約を３者は交わす。本契約は年明けになる見通しという。内装や外壁改修、設備の工事費は約３３億円。組合負担は約７億２千万円で、国と市が３億８千万円を補助する。空きビル状態が続き地下では傷みも目立つが、同組合では修繕積立金で対応し、新たな負担は地権者に求めない方針。同ビルは１９８０年に開業し、地上６階、地下１階で売場面積は約２万２千平方�叩�０５年５月に核テナントの三越倉敷店が閉店し、同会議は一括転貸を打ち出して同年１２月、天満屋を第１交渉先とした。地権者の合意形成が難航する中、三越撤退後も営業を続けていた専門店街も退店が相次ぎ、０６年１０月には全館閉鎖した。岡議長は「床の権利の問題もあり難航したが、駅前が魅力ある地域となるための再生の一歩だ」と喜び、古市健三市長は「周辺市街地整備を推進し、中心市街地の活性化に努める」とコメントした。