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高知 事件 NA_テーマ2
高知 「白バイ事件」の闇
2008/01/01
 2007年10月20日の仙波敏郎さん(愛媛県警の捜査費横領を内部告発)の講演会に先立つ2週間前、私は講演会の主催者から電話をもらいました。「高知新聞が今回に限って、講演会の告知をしてくれません。やはり圧力がかかっているんでしょうか。このままでは人が集まるかどうか、とても心配です。何とかしてもらえませんか」。私は「時間があれば、何とかしてみましょう」と返事しました。

 結果的には、私ともう1人の人物の働きかけで、高知新聞の告知は2種類なされ、当日は席が足りなくなるほど人が集まりました。しかし、翌日、仙波さんの講演会を報じた紙の新聞は1紙もありませんでした。取材には多くの記者もカメラマンも来ていたのですが、すべて没になったようです。JanJanの『警察の真実―捜査費横領システムの闇―』が唯一のあの講演会の記事なのです。私は講演会の前後両方に、警察とマスコミの力関係を垣間見たように思いました。

職をなくした片岡晴彦さんは、現在、朝3時に起きて、新聞配達をしています。
 実は、あの日の講演会には想定外のことがありました。それは、当日、会場入口付近に20名もの高校生が落ち着かないようすで立っていたことです。彼らは、講演会場に入ろうとしている人たちに、朝日新聞記事のコピーやKSB瀬戸内放送のDVDを配っていたのです。「よろしくお願いします」。彼らは「白バイ事件」を1人でも多くの人に知ってもらうことで、片岡さんの無実を訴えたい高校生たちだったのです。

 警察の不正について知ろうとする人たちなら、「白バイ事件」にも理解を示してくれるに違いない。それに、多くのマスコミ関係者も来るに違いない。――高校生たちはそう考えたようです。事故当時の中学3年生は、そういうことのわかる高校2年生になっていたのです。そして、寝耳に水だった主催者たちが、まず彼らの直訴のような行動を受け入れました。そして、仙波さんと東さんの講演の後で、「白バイ事件」にも時間が与えられ、「片岡晴彦さんを支援する会」代表の農本さんが壇上に立ちました。その後、「白バイ事件」は、遅ればせながらも多くの人に知られるようになっていきます。

 私はその日、高裁判決を目前にした片岡さん本人から話を聞きました。また、この記事を書くために、高裁判決後の12月16日にも話を聞きました。

「白バイ事件」とは?

 H18年3月3日、高知県春野町の国道で、高知県警の白バイと仁淀川町のスクールバスの衝突事故があり、白バイ隊員(当時26歳)が亡くなりました。事故後、スクールバスの運転手片岡晴彦さん(53歳)は免許を取り消され、11月に業務上過失致死罪で起訴され、H19年6月に禁固1年4ヶ月の判決が高知地裁で下されました。傍聴していた人の中から、「高知は日本か?」の声が上がったといいます。

 片岡さん運転のスクールバスは止まっていたのです。そこに時速100kmは出していただろうと思われる白バイが突っ込んできたのです。100kmのスピードについては、証拠はありませんが、複数の目撃証言があります。白バイは追跡中ではなかったので、明らかにスピード違反なのです。片岡さんは、有罪判決に対し、また、「1m以上のバスのブレーキ痕」が残っていたとされたことに納得がいかず、控訴しました。

 片岡さんとその支援者たちは、証人や証拠を準備し、万全の態勢で控訴審に臨みました。それは、仙波さんの講演会の10日後のH19年10月30日のことでした。しかし、せっかくの証人と証拠一切を高松高裁は退けました。検察も裁判所も、片岡さんを有罪にすること以外には、まったく関心がなかったかのようです。即日結審で、再び同じ1年4ヶ月(執行猶予なし)の判決が下されました。傍聴していた人の中から、今度は、「四国は日本か?」の声が上がったといいます。

 事故当時、中学3年生22名と3名の教師がバスに乗っていたのです。片岡さん以外にも25名もの人が、バスは止まっていたと証言しているのです。さらには、後ろの自家用車に乗っていた中学校長は、事故の一部始終を目撃していたのです。他にも衝突時の第三者の目撃証言がいくつもあるのです。そうした証言も「第三者であるというだけで、その供述が信用できるわけではない」という理由で排除されたのです。警察、検察、裁判が採用したのは、唯一、事故の直前に対向車線を走っていた他の白バイ隊員の証言でした。それは、事故を起こす直前の白バイが時速60kmのスピードで走っていた、というものでした。

 現在、片岡さんは最高裁に上告していますが、高知地裁、高松高裁の思いもよらぬ判決に衝撃を受けており、日本国の司法に正義はないと思い始めています。ただ、H20年2月9日に息子さんの結婚式があり、それに出席したいので、その前には刑務所に入りたくないというのが、現在のささやかな希望となっています。

 支援者の1人は、私にこう言って苦笑いしました。「最高裁で有罪なら、今度は、『日本は日本か?』 ということになりますが……」

高知県民の生活を守るのが、高知県警の仕事ではなかったのでしょうか。
ブレーキ痕について

 県警は、片岡さん運転のバスは動いていたと主張し、その根拠として、左1.2m、右1mのブレーキ痕の写真130枚を検察に提出しました。しかし、片岡さんは、それは県警の「ねつ造」であると主張しています。「ねつ造」の根拠は以下のような点です。

(1)仮にバスが動いていて急ブレーキをかけたとしても、ABS装置(antilocked braking system=制動時にタイヤのロックを検知し、ロック時に自動でブレーキをゆるめる制御を行うことでタイヤロックによる空走を押さえる装置)が作動して、ブレーキ痕はつかない。

(2)もし、仮にABS装置が作動しなかったとしても、一旦停止した後6.5m進んだ地点で急ブレーキをかけて、1mものブレーキ痕はつかない。(支援者が、同じバスを使って実験した結果、30cmのかすかなブレーキ痕がついた)

(3)証拠写真には、タイヤの溝が写っていない。ブレーキ痕は必ず直線になるが、証拠写真のブレーキ痕は曲がっており、しかも平行でなく、ハの字型である。

(4)写真のようなブレーキ痕は、刷毛と清涼飲料水があれば、1分もかけずに誰でも描ける。(支援者が実演した)

(5)乗客25名は異口同音に「バスは停止していた」と証言しており、また、急ブレーキによる縦揺れ衝撃を感じた人は1人もいない。

(6)ブレーキ痕の存在を片岡さんが知ったのは、事故から8ヵ月後、検察の取調べ中のことである。ブレーキ痕は、事故直後に現場で本人に確認させるのが常識である。またブレーキ痕は、なかなか消えず、1年後に残っているものもある。描かれたブレーキ痕が、写真撮影後すぐ消えたことをカムフラージュするために8ヵ月も経った後に片岡さんに示したと考えられる。

 ブレーキ痕について、これだけの疑問が噴出しているのに、県警は、「被告側が主張するようなブレーキ痕のねつ造などあり得ません」の一点張りです。高知地裁は、「多くの見物人が居合わせる中、ねつ造の可能性はほとんどない」と言います。高松高裁は、「ねつ造した疑いは全くない」と言います。県警も検察も裁判所も決して検証してみようとはしないのです。

時速100kmの猛スピードについて

 衝突の瞬間を目撃していた中学校長は、その証言で、バスに衝突した白バイのことを「物体」と表現しています。白バイと確認できないほどの猛スピードだったということです。他にも100kmは出ていただろうという第三者の目撃証言がいくつかあります。そもそも、事故現場付近は、住民に「白バイの練習場」と見られており、日頃からサイレンを鳴らさずに猛スピードで走り抜ける白バイに、付近の住民は眉をひそめていたと言います。「いつか事故になるだろうと思ってました」と言う人もいました。その日も、白バイは、いつものようにスピード違反を犯していたのです。

 また、事故の16日前には、こんな内容の警察庁交通局通達が出ていたのです。(殉職、受傷事故防止対策の推進強化)として、「体験型、実践型プログラムを積極的に取り入れ、その効果的実施を図ること」というものです。この通達と今回の白バイ事故は関係があるかもしれません。

 また、一般にはあまり知られていないのですが、高知県警の白バイ隊は、技術レベルがとても高いのです。今回の事故で亡くなった警官は、白バイの日本チャンピオンでした。普通の白バイ隊員ではなかったのです。そのことが、白バイ事故が「白バイ事件」に変質していったことと関係があるかもしれません。

高知県警の建物は近代的、交通事故処理は前近代的。
「白バイ事件」の闇

 高知県では、その発行部数から言って、高知新聞が圧倒的な影響力を持っているのですが、今回の「白バイ事件」には消極的です。朝日新聞が積極的ですが、県内での発行部数から言って、影響は小さいのです。しかし、最近、会う人ごとに尋ねているのですが、「白バイ事件」を知る人は意外に多いのです。ほとんどの人が知っています。そして、県民の多くは、「県警の身びいき」として「ブレーキ痕のねつ造」を「たち悪いな」とはき捨てるように批判しているのです。

 しかし、私は、「県警の身びいき」とはまた別のところに、ことの本質は潜んでいるように思うのです。つまり、「ブレーキ痕のねつ造」は、捜査協力費の領収書偽造と同じ精神構造によるものだろうと思うのです。それは、体裁さえ整っていれば、何だってできるという警察のおごりです。たぶん、それが全国の警察の体質になってしまっているのでしょう。これは、とても恐ろしいことです。警察の言動はまったく信用できないということになってしまうからです。

 県警は、ブレーキ痕の写真130枚も用意すれば、スピード違反で事故死した警官の名誉と遺族の将来を守り、生まれて初めての事故で人を死なせ恐縮しきっていた片岡さんを「犯人」に仕立て上げることができると考えたのでしょう。しかし、片岡さんには22人の中学生の目撃者がついていました。県警は22人の中学生を甘く見ていました。高校2年生に成長していた彼らのうちの20人が、仙波さんの講演会の日に、中学時代の「運転手さん」のために片肌脱いだのです。

 やはり、捜査協力費の領収書偽造と同じく、キャリア警官のところに話が及んでしまいます。それは、県警本部長に代表される、国家公務員I種試験に合格したエリートたちの自己保身に関することです。彼らは大きなミスさえしなければ、時間とともに出世していくこの国のエリートたちなのです。彼らが最も怖れるのは、不祥事です。不祥事が社会的に表面化し、警察庁に知られてしまうことなのです。不祥事が表面化しないためには、無実の人が有罪になるくらいのことは、彼らにとって何でもないことなのです。

 事故処理には30人もの警官が出てきたといいます。「異様な光景でした」と目撃者は言います。ちょっと多すぎやしませんか。何のために30人もいるのですか。これだけ多ければ、だれかが「ブレーキ痕」を描くくらいのことができたと勘ぐりたくもなります。そして、親切そうに報道関係者を集めて「ブレーキ痕」の写真を撮らせることもできたと勘ぐりたくもなります。県警の危機管理の初動体制はさすがでした。しかし、如何せん、描かれた「ブレーキ痕」が下手くそ過ぎました。

 白バイ事故は、事故直後から「白バイ事件」に変質していたのです。事情通に言わせれば、現在、高知県警本部長は、退職後にいい天下り先を紹介してもらうためには、もうこれ以上の不祥事は許されない状況なのだそうです。世間を騒がせた捜査費問題の失点が大きいのだそうです。

 今、右折するためにスクールバスを停めていただけの片岡晴彦さんに、刑事裁判として禁固1年4ヶ月、民事裁判として1億5千万円がのしかかろうとしています。車を運転する人は、誰しも停車することがあるのですから、くれぐれも白バイには注意してください。
(小倉文三)
◇ ◇ ◇
関連サイト:
「片岡晴彦さんを支援する会HP」




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[31891] ペラな判決文
名前:高橋七郎
日時:2008/01/03 01:17


最高裁は4人くらいの裁判官の名前の入った判決文を送ってきます。 実質、訴状を読むのは審議官です。 裁判官は名義貸しみたいなもんですよ。 日本全国から上がってくる案件を、物理的にも裁けるはずがないんです。

審議官はお断りの理由を考えるだけです。 それもいくつかの雛型から選ぶだけです。

文書や資料は、読まない見ないと考えたほうが妥当ですね。 恐らくそんな時間もない。 例外はテレビや週刊誌、新聞などで大きく取り上げられた場合のみ、審理するようです。



こんな不当な司法制度になったのも、最高裁判所長官の指示があったからですから、反省する気はないでしょうね。 彼らは人事権を握っており、下級審へは勉強会を開きなさいなどと言いながら方向性を通達しているようです。 

なにせ法務大臣の友達の友達がアルカイダで、裁判官が平気で無茶苦茶な判決を書く、正義感のない公務員という国家ですから、最高裁が巨悪であっても何ら不思議はないですね。

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[31890] JANJAN記者は正義の味方でなくてはならない
名前:高橋七郎
日時:2008/01/02 23:04


正義の味方成川順さま、こちらこそよろしくお願いします。

DNA鑑定は技術的には日本のほうが上ですね。
アメリカは今回、無罪立証に使いましたが、日本は有罪立証には使いますが、それ以外には使いません、冤罪証明なんてもってのほかです。 むしろ証拠隠滅に必死ですよ、検体すら残さず捨てるんですから、たちが悪いですよね。 (科捜研の連中も技術があるだけに歯がゆい思いでしょうね。)

アメリカでは司法取引なるものがあって、「有罪を認めれば罪を軽くする、もしくは処罰しない」なんてことをやるわけです。 これは日本では禁止されている「利益供与」ですね。 (その為日本では検察は、被疑者を脅すか、騙すか、どちらかですね。 もちろんこれも禁止ですよ。) そのためアメリカでは冤罪であっても、認めて終わらせるケースが多いんですね。 司法取引に応じて、その後、後悔する人は多いようですよ。

警察や検察は大好きですよ、今、これらを牛耳ってる巨悪の黒幕が大嫌いなんです。 本来、警察や検察は正義の味方で、国民を守ってくれる立場にあるものですよ。 警察官や検察官も任官当初は、素晴らしい人間だったに違いないんです。 彼らを腐らせてしまうシステムを早く変えないと大変なことになってしまうんじゃないでしょうか。

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[31889] 最高裁の判決がみもの
名前:中西俊
日時:2008/01/02 22:13

地元新聞やテレビなどは県警から要望されれば、長い物にまかれろ、になるでしょう。
地裁も高裁も県警のなわばりに入るのでしよう。

さて、警察庁は県警からの働きかけを、どのように受け止めるでしょうか。
最高裁に働きかけることも想定しなければなりません。

さて、最高裁は、どのように受け止めるでしようか。

問題は、最高裁は事実審理をしません。従って、事実誤認云々は最高裁では審理しないので、高裁に審理差し戻しにもっていくには、最高裁に出す文書をどのようにするかが決め手になると思われます。

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[31885] 高橋さん、小倉さん 
名前:成川順
日時:2008/01/02 20:17

 高橋さん、今年もよろしく。


 「正しかるべき正義も、時として盲ることがある」で始まる、かってのTV番組『逃亡者』のリチャード・キンブルも冤罪でしたが、アメリカの冤罪もひどいようですね。


 ご存知とは思いますが、アメリカで、最新のDNA鑑定による過去の事件の洗い直しをしたそうですね。そうしたら、出てくるわ、出てくるわ、なんと死刑囚のうち122名が冤罪だったそうですね。・・・・・・。


 『逃亡者』をリメイクする時は、「正しかるべき正義は、よく盲ることがある」に変えて欲しいですね。


 で、司法関係者らしき高橋さんに質問です。日本では、最新DNA鑑定技術による過去の事件の洗い直しはしないんでしょうか。


 小倉さん、ごくろうさまでした。片岡さんが、「力づけられた」と感激していましたよ。


 私の『警察の真実』と同様に、小倉さんの今回の記事も読者の支持率が高いですね。この種の記事が世の中に少なすぎるからでしょうね。それから、警察嫌いの人が想像以上に多いということも理由かもしれませんね。

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[31878] 非暴力、言論による抵抗
名前:高橋七郎
日時:2008/01/02 01:45


いろいろ書いてあげたいことはありますが、とりあえず片岡さんをどうすれば実刑判決から助けられるのか、まずそれが大きな問題です。

今後最高裁でこの事件を審理することはありません。

2月あたりには高裁どおりの判決がだされるでしょう。

国民運動につなげて、ひとりでも多くの正義を求める声を、最高裁に届けて欲しい。

電話でも、手紙でも何でもいいです。 

いくら無視されても、どんどん新聞社や放送局にもアクセスしてください。

正義を求めると抗議すれば良いと思います。

我々にはこれくらいのことしかして上げられないのです。

言論は永遠にとめられない、言論を続けることです。

巨悪が ねを上げるまで。

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[31876] 事実は、小説よりもおもしろい
名前:小倉文三
日時:2008/01/01 22:54

 山本さん、丁寧なコメントをありがとうございます。リンクも丁寧に見ていただいたようで、うれしいです。


 金と権力にしっぽを振るジャーナリズムは、遅かれ早かれ滅びる運命だろうと思います。今の日本で警察権力と戦っているのは、オンブズマンですが、私の情報は、その方面からのものです。


 最近、その戦うオンブズマンの1人から聞いたのですが、高知県西部のある町での出来事です。交通違反の取締りをしていた警官が、町の名士を捕まえてしまいました。署に帰ると、署長に、「その違反はなかったことにしろ」といわれたそうです。その警官が、「そんなことできません」というと、「オマエ、頭がおかしい」といわれ、精神異常者扱いされ、3年間の休職に追い込まれたそうです。片岡さんのケースもこの類の話なのではないでしょうか。


 「あってはならないこと」と現実との間には、何の相関関係もありません。そう考えた方が、世の中、理解しやすいのではないでしょうか。世間知の山本さんの方が、そういうことはよくおわかりかと思います。警察と検察と裁判所がグルになっているということは、「あってはならないこと」です。しかし、今回の裁判は、「あってはならないこと」が現実にはある、ということを教えてくれています。


 裁判員制度というのが、間もなく始まりますが、いかに非常識な人たちが、この国の司法を牛耳っているかが、一般の人にもバレバレになってしまうので、私はいいことだと思っています。


 仙波さんの参謀の東さんが、「この仙波がウソを言うわけないでしょ」と、言いました。私は、こういう非論理的なセンス、とても好きです。仙波さんは、あの日、「高校生たちが、こうしてやって来ています。このことが、本質を雄弁に物語っているのではないでしょうか」と言いました。私は、こういうドンブリ勘定、とても好きです。

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[31873] 不当な判決だと思います。
名前:山本ケイ
日時:2008/01/01 19:42

  先ずこの事故の判決については不当だと思います。事故の状況を調査した詳細な鑑定人の証拠が審理されていないからです。こういうことを認めると、警察や検察の言い分ばかりが通って、昨日まで通常の市民生活を送っていた人が突如、刑事被告人として社会から阻害されてしまうことがまかり通ることになります。


  その上で事故状況で幾つか疑問点がありました。それはこの事故は道路外出入り車と、直進車との事故ですが、瀬戸内海放送のレポートを見ると、信号機が見えました。これは通常のように青黄赤の作動をしているのか、押しボタンなのかは分かりませんが、争点になっていないとすると、信号機前の地点であり、信号機には事故状況が左右されないのかなと思いました。


  もし信号機に事故状況が左右されないなら基本的な過失割合はバス側80%、白バイ側20%程度の過失割合となると思いますが、これに双方のスピード、方向指示器の有無、バイク側が警笛を鳴らしたかなど過失の程度を加味して、最終的な過失割合を出すはずです。どちらにしてもバス側に一方的な過失を押し付けるのは非常識です。


  もう1点とても重要なことですが、本件では事故に居合わせた生徒さんや校長の具体的な証言があるのに、それがいかされていないことです。交通事故において目撃情報はとても重要です。道路で警察が事故の目撃情報を呼びかける看板を見られた方は多いと思います。証言について裁判官は何も感じなかったのでしょうか。


  こうした検証が全くされず(されたかも知れませんが)、高裁が一審判決を支持した上にブレーキ痕ねつ造について強く否定したことは理解できません。瀬戸内海放送のインタビューに香川大学の教授が、裁判官によっては新たな事実の取り調べをしない旨のコメントを話されていましたが、これだけ明確な調査報告が出されているのに調べないのは裁判官の怠慢以外になにものでもないと思います。


  地元紙が報道に消極的なのは、警察との力関係は確かにあるのではないでしょうか。記者が転勤を繰り返す全国紙とは違い、地元で報道をし続ける限り、警察からの情報は絶対的に必要ですし、警察と良好な関係でいたいというのは全国の地元紙にも通ずることだと考えられます。しかし、だからといって事実を隠蔽することは許されません。地元紙こそ積極的に読者である市民を守ることが重要です。それが読者の信頼を勝ち取ることにもなるはずです。


  以上の意見はあくまで私の私見であり、事故や報道の事実関係を取材して書いたものではないことをお断りしておきます。事故は悲劇でした。亡くなられた白バイ隊員の方のご冥福をお祈りします。また事故後にご苦労されている片岡さんには激励の気持ちで一杯です。できれば今後の続報を期待します。小倉さん、貴重なレポートありがとうございました。


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[31870]  リンク
名前:堀川香一
日時:2008/01/01 18:36


小倉さん、返答ありがとうございます。リンクを見ておきます。

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[31868] 堀川香一さん、リンクをご覧ください
名前:小倉文三
日時:2008/01/01 17:05

 コメントをありがとうございました。欠点の多い記事で申しわけありません。ご指摘の疑問は、ごもっともだとは思います。しかし、私の説明不足を補うために、あらかじめリンクしてあります。


 唯一のリンクである「片岡晴彦さんを支援する会HP」をご覧ください。このHPには、非常に立体的な情報が詰まっています。ご覧になれば、堀川さんの疑問の多くは解けるのではないかと思います。


 私は、車についても、法律についても専門家ではありません。しかし、「白バイ事件」を理解するための要点は2つしかないと思っています。バスが、落ち度なく停車していたこと、スピードの出し過ぎで法律を犯していたのは白バイのほうであったこと、です。

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[31866] 事故内容の繊細が不明
名前:堀川香一
日時:2008/01/01 15:29

  記事を読むと白バイとスクールバスが時速100kmで衝突したとの事ですが、その繊細な状況が分かりません。事件の核心なのでその解説が欲しかったと思います。
「 止まっていた」だけではどこで「止まっていた」か、判かりません。
 交差点に車の前部を飛び出して止まって、そこに白バイが衝突したならスクールバスの過失は免れないと考えます。あるいは右折車対直進車のケースで右折車が車の前部を対向車線に飛び出して「止まっても」同じです。
 止まっていれば免責される訳ではありません。
白バイの「100kmで走行」にしても制限速度60kmで100kmなのか、制限速度40kmで100kmなのか記事では不明です。ことさら100kmを強調している様に思えます。
勿論、白バイの制限速度違反は事故の過失相殺の事由にはなりますが冤罪とは無関係です。冤罪とは過失ゼロなのに業務上過失致死罪で起訴されることです。
ブレーキ痕についての項(3)
「ブレーキ痕は必ず直線になる」
ですがブレーキ痕は必ず直線とは限りません。私は大型自動車を10年、運転していましたから見た事がありますが、蛇行したり、左右の平行性が失われているブレーキ痕はいくらでも在ります。車がスピン状態でブレーキ痕が着けばそうなります。
民事裁判で1億5千万円の損害賠償といいますがスクールバスは任意保険に加入していないのですか。任意保険の加入は常識です。  記事では冤罪を示唆していますが、
それなら尚更、自己に不利益な事由も開示しないと公正さが保たれず支持されないのではないでしょうか。

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