会見には所英男を退けた田村潔司、『K-1 甲子園 U-18 日本一決定トーナメント』を制した雄大、さらに船木誠勝の復帰戦の相手を務めた桜庭和志も乱入。そこで谷川貞治イベントプロデューサーは、これからが大連立のスタートであることを強調した。
■大連立は今後も継続路線
会見の冒頭で谷川プロデューサーは、「今大会はいろいろな試みをしました。史上初となる格闘技界の大連立と、『K-1甲子園』がありました。08年もファン、関係者、選手、マスコミが一体となって格闘技界を盛り上げていきたいです」と新年の初心表明を行なった。
今回の『Dynamite!!』は、さいたまスーパーアリーナで開催された『やれんのか!』と連立して行なわれ、大きな注目を集めたばかり。今後の経緯に関しても谷川プロデューサーは、「いいチームワークでできたことが嬉しいですね。まだ具体的な話はしていませんが、個人としては、あれだけ面白いものができるなら、今後も一丸となって盛り上げていきたいです」と前向きな姿勢を示している。船木、田村、桜庭といった同世代のファイターたちが活躍するなか、三崎和雄、秋山成勲らも絡んでくれば夢のカードが続々と組まれる可能性が高い。
「大連立でカードがたくさん組めて、本当に嬉しいです。桜庭VS田村というカードも見たいですし、三崎VS秋山、ヒョードルVSホンマンの再戦も、韓国でやったら面白い。年末までにドラマを作っていきたいですね」と谷川プロデューサーは今後の展開を打ち明けた。
■桜庭VS田村にも現実味が…
そんななか、なんと血まみれ(?)の桜庭が登場。谷川プロデューサーが「どうしたの? 大丈夫!?」と心配すると、桜庭は「今年もよろしくお願いします。ボッコボコにされました。昨日の締めも微妙な感じで、すみません…」とか細い声で挨拶した。
よく見ると、それは血ではなく、イチゴジャムであることが判明。年始早々、報道陣から一本を極めた桜庭は、それだけ挨拶するとすぐに退散してしまった。そして、入れ違いで入ってきたのは田村潔司だ。
不穏な雰囲気を察した田村は、「今、何が起こっていたのか、よく空気が読めないですけど」と困惑気味。桜庭戦への実現について訊かれると、「同世代の選手ですし、秋山選手も絡んでくると面白いと思います」と前向きなコメントを残した。ついに多くのファンが待ち望んでいた桜庭VS田村の一騎打ちが実現する可能性も出てきた。
また谷川プロデューサーは、ヒクソン・グレイシーと桜庭の対戦実現にも前向きな姿勢を示しており、今後の言動にも目が離せなくなりそうだ。
今後、谷川プロデューサーは『やれんのか!』スタッフとの連立で大会を開催する意向も示しており、「(HERO'Sの名称を)変更することもあり得ます。一からやり直すくらいの気持ちでやらないといけませんから。吸収ではなく、新しいものを作っていきたいです。新党結成という気持ちです」と、新体制を築いていく姿勢も見せた。
もしも、本当に連立によって大会が継続されて開催されることになれば、格闘技界を揺るがす大ニュースになるだろう。
■08年は格闘技界に激震が起こる!!
そして、今後の活躍が楽しみなニュースターも『Dynamite!!』から誕生している。『K-1甲子園』を制した雄大は、今回がプロデビュー戦。トーナメント1回戦で久保賢司を破り、決勝ではHIROYAを倒して堂々の戴冠を成し遂げた。
雄大は、「昨日は優勝できて嬉しかったですし、大きな舞台に出場できて嬉しかったです」と初々しいコメントで、優勝の喜びを語った。しかし、魔裟斗が「技術ではなく若さが見たい」と発言したことについて、「しっかり頭に入れて、意識しながらやっていきたいです」と反省も忘れてはいなかった。
「今後は武田幸三選手のようなローキックやパンチを身につけてほしいですね」と谷川プロデューサーも雄大には大きな期待をかけている。また、今後の『K-1甲子園』に関しても、「MAXのオープニングファイトなどでチャンスを与えたいです。4月には今回、流れてしまったHIROYA VS藤鬥嘩裟の試合も組む予定ですし、60kg級のトーナメントは大人の選手も含め、実験的にやっていきたいです」と谷川プロデューサー。さらに韓国で『Dynamite!!』を開催し、ヒョードルVSチェ・ホンマンの再戦を組みたいと仰天プランを提案。今後の動向に注目が集まる。
大晦日の大連立を受けて、08年は格闘技界にとって激動の一年になる機運が高まってきた。■
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