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◆K―1Dynamite!! ○桜庭和志(1R6分25秒 チキンウイングアームロック)船木誠勝●(31日・京セラドーム大阪) 桜庭和志(38)=チーム桜畑=が、7年ぶりに現役復帰した船木誠勝(38)=ARMS=を一蹴した。同世代のライバルとの初対決は、1回6分25秒、桜庭が往年の得意技、チキンウイングアームロックで制し、400戦無敗を誇るヒクソン・グレイシー(48)=ブラジル=との一騎打ちが2008年中に実現する方向で動き出した。不完全燃焼に終わった船木は、現役続行を表明した。
桜庭は古典的な技で往年のライバルを仕留めた。プロ格闘家の振り出しとなったUWFインターナショナル時代から多用して来たチキンウイングアームロック。7年ぶり復帰の船木は、この逃れ方すら忘れていた。やや淡泊な決着にファンが満足してないことを感じ取った桜庭は、リング上で「微妙な試合ですみません」。勝ったのに謝った。
右のパンチ、ローキックで機先を制し、テークダウンすると、終始主導権を握った。ガードポジションを取った船木は三角絞め、ひざ十字を狙いかけたが、桜庭が崩れることはなかった。
ともにUWFをルーツとする同世代。だが、桜庭がグレイシー狩りで頭角を現すまでは船木が圧倒的に格上。対戦は実現しなかった。だが、7年の歳月を経ての変化は大きかった。完勝後のリング上では「大丈夫ですか?」と声をかけ「僕も年ですが、お互いもう少し頑張りましょうよ」と船木に現役続行を勧めた。
06年大みそかの秋山成勲によるヌルヌル反則の被害から丸一年。試合の盛り上がりでは及ばなかったものの、そう快感があった。「今日はサッパリ終われた。気持ちがいい試合ができたんで良かったです」。“養成ギプス”に続いて、入場でもつかみどころのない?ウルトラマンパフォーマンスを披露。「意味はないです」それでもサービス精神は伝わった。
今年2月には東京・大田区に桜畑道場(仮称)がオープン予定。指導者になることも見据えてのことだが、08年はヒクソン戦の実現、HERO’Sライトヘビー級王座獲得…。現役としてやるべきことは山ほどある。「来年も体を気遣いなからできればいいかな、と思います」08年も格闘技界のけん引役は桜庭だ。
(2008年1月1日06時02分 スポーツ報知)