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風にさよならをいおう このページをアンテナに追加

2007-12-26

緊急更新、この部分はたぶんあとで削除します。宇野常寛が、惑星開発委員会のメンバーである第三者への電話を通して、昨日の記事に削除要求を出してきた。伝言だと意図がはっきりしないのでこちらは「電話していただいてかまいません」、という意思を伝えたが、電話は「こじれるからいや」だと言っているらしい。昨日の記事はオレ自身先走ってしまって書いたところがあって、案の定2ちゃんの宇野スレ、東浩紀スレでさらされ、がんがん人がやってきている。事実関係に個別に異議があればそれははっきり謝罪して訂正するつもり。現在このブログはメールアドレスを持っていないので、どこが事実としておかしいか、遠慮なくコメント欄に書いてほしい(なんでも「当日メシをおごっただろうに」などと言っているようだが、やはり伝達なのではっきりしない)。もちろん時間をいただければアドレスを取得するが、その場合いただいたメールはここに転載するかもしれない。こちらも年末進行の忙しい時期に徹底的にやりあって消耗したくはないので(ネットにオレの反論を書くヒマがあったらコツコツやれ、って説教してくれたのは宇野さんですよね?)、いったんこのブログの宇野常寛にかんする記述する可能性はある。このブログの読者が宇野・東ウォッチャーだらけになるのは本意じゃないからね。


オレとしては人格攻撃をやるつもりはなかったんですが、ただ本人がいままでいたるところで人格攻撃や差別的言動(これはオフラインで)をくりかえしてきたからねえ。エロゲオタのみなさーん、ここに「keyのゲーム」は「援助交際肯定ブンガク」って決めつけてるひとがいますよー(笑)。オタクを敵に回すとこわいぞー(笑)。あと宇野スレは出版関連のひとも多数見てますからねー(笑)。


もう孤独じゃない『孤独のグルメ』

| 10:02 |

2007年の隠れたマンガのヒット作としてぜひあげたいのは、谷口ジロー久住昌之孤独のグルメ』(扶桑社文庫)。アマゾンでの売り上げは現在200位程度だし、2005年ごろは加入者400人程度だったミクシィのコミュニティも、2400人程度にまで増加している。元の単行本が発売されたのは97年だから、じつに10年ごしのブレイクと考えられる。ここまで急激な支持を集めたのはどうしたわけか。もちろん作品それ自体が静謐かつハードボイルドかつ「このワザとらしいメロン味!」なグルメマンガの大傑作だからということもあるけど、これ、有名人が雑誌で紹介したのでもなければ、書店員が大々的にしかけをおこなったわけでもない。要はネットの口コミによる波及だとおもうのだ。具体的には、「ふたば☆ちゃんねる」と「BLACK徒然草」。前者は画像掲示板、後者はテキストサイト。両方とも規模は大きいサイトだけど、やはり前者の影響が強いとにらんでいる。『苺ましまろ』や『シャーリー』なんかとのコラージュ画像は、あまり画像掲示板を見ないひとの目にもいくつか飛び込んできたんじゃないか。もうすこし緻密に分析していけばさらに興味ぶかい事実もうかびあがってくるとおもうけど、ネットが市場にあたえるインパクトは大きいと再認識させられた。青林系出身の福満しげゆきなんかも画像掲示板があってこそ、近年ここまで流行ったんじゃないかとおもわれる。良質のマンガの存在が好奇心の強い読者には知られやすくなったといえるので、歓迎すべき傾向だといいたい。


なお、同じ作者のコンビによる『散歩もの』は同じく谷口ジローの精緻な描きこみが静かな余韻を残す佳作なんだけど、「主人公がモノを食う」シーンは少ないので、そういうのを求める向きには泉昌之『かっこいいスキヤキ』に進むことをオススメしたい。


あるボンクラ野郎の死

| 10:11 |

http://d.hatena.ne.jp/headofgarcia/

このことは書くべきか迷ってしまうんだけど、日本のどこかにこのひとの新作テキストを待望しているひとがいるとおもうのであえて書いておく。惑星開発委員会のメンバーでもあった「やさぐれ日記暫定版」のガルシアの首さん、今年死去されました。死因は明かせないけど自殺ではありません。お会いしたことは数回しかなかったけど、独自のバランス感覚をもってホントにいい文章を書くかただった(尊敬していた、といってもイイ)。まだこれから、のひとだっただけに無念というほかない。というか、業界全体の大きな損失だと考える。ミクシィなんかでガルシアさんの知人のいくらかには知れわたっていたけど、個人サイトで書かれるのはこの記事がはじめてだろう。ご冥福を、あらためてお祈りします。