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薬害肝炎訴訟の原告・弁護団「大きな一歩」 首相表明で

2007年12月23日

 福田首相の表明を受けて、薬害C型肝炎の全国原告・弁護団は「大きな一歩」とする声明を発表した。全国原告団代表で九州訴訟原告の山口美智子さん(51)=福岡市=は23日夕、福岡市内で記者会見し、「政治の力で正義が実現されることを大いに期待しています」と評価した。ただ、「これまで何度も政治に翻弄(ほんろう)されてきたので、本当にうまくいくのかなという不安の方が大きい」と、今後協議される議員立法の内容に懸念も示した。

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時折笑顔を見せながら会見する(右から)薬害C型肝炎訴訟の原告の小林邦丘さん、山口美智子全国原告団代表、福田衣里子さん、出田妙子さん=23日午後4時27分、福岡市中央区で

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時折笑顔を見せながら会見する(右から)薬害C型肝炎訴訟の原告の小林邦丘さん、山口美智子全国原告団代表、原告の福田衣里子さん、出田妙子さん=23日午後4時18分、福岡市中央区で

 原告弁護団の声明は、全面解決の理念として(1)国は国民の命を大切にし、切り捨てにしない(2)被害者が安心して暮らせる(3)薬害を繰り返さない、の3点を挙げ、法が「国の責任」を踏まえてこれらの理念を実現することを要望。C型肝炎が進行性の病気であるため、「真の解決・救済」のための、党派を超えた早期立法を求めた。

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