M子はエンターテイナーになりたいという「夢」を抱きながら、パークで働く女の子。その「夢」を叶えてくれたのは本物のヴァンパイアだった。
彼女は、吸血鬼になることで、その「夢」を手に入れる。エンターテイナーの多くは、すでに吸血鬼と化していて、その毒牙は、さらに新たな獲物を追い求めていたのだ。
麗華も同じように、ヴァンパイアになって、「若さ」を得ようとするが……。手段を選ばずに手に入れた結果で、本当に幸せになれるのか。真実の自分から目をそらして、本当の人生といえるのか。
ヴァンパイアに恋してしまったM子が、麗華の言葉に突き動かされて、その答えを出すとき、「夢」と「欲望」はまったく違う意味の言葉になる。