●更新日 12/23●
また東大か!恫喝行為を繰り返す社長のブログ炎上
12月22日のニュースウォッチで紹介した、「こじき」発言の東大生のブログ炎上に続いて、またもや東大関連の人物のブログが注目を集めている。今度は、華麗な経歴を歩んできたエリート社長が、自分は恫喝行為や悪質なクレームを繰り返していると、ブログで自慢していたという話題だ。
問題のブログは「Eos日記〜クーペ・カブリオレ大好き! フォルクスワーゲンEosとともに物欲と闘う毎日を綴る。」という題名で、「pooh」と名乗る人物が書いている。その2007年12月21日の日記のコメント欄が、ブログ炎上のきっかけとなった。その内容を見てみよう。
近所の病院で長時間待たされたことで看護師に文句をつけたところ、「呼んだけどいなかった」と言われ激怒し、「あとで釣りと薬持ってウチまでアタマ下げに来い!」と言って帰宅。職員が自宅に訪ねてくると、真っ暗な駐車場に呼び出して、「オレと病院とどっちがウソついとんのや。オラオラ!」、「てめぇ人に頭下げんのに立ったままかい!」などと文句をつけたという。更には、冷たいアスファルトに正座させて30分ほど説教したと、得意気に語っている。その時の格好は、サングラスに黒手袋だったそうで、「4度目は指の1本くらいじゃオトシマエつかんでぇ・・・。次は若いモンつれて病院に乗り込むでぇー」などとも述べたという。
このような行為は脅迫にならないかと仲間に気遣われると、「いえいえ、法学部卒の私の考えでは、「指の一本」=「菓子折ひとつ」「若いモンつれて」=「子連れで」という意味ですから、問題ないかと。もっとも、その真意が伝わらずに勝手に解釈されれば、それは相手の勘違いです♪ 」と弁解。
12月6日の日記でも、同種の行為について記している。ガソリンスタンドでスタッフの対応の不備に気づき、「早速スタンドの兄ちゃんをシメてやろうと思い、「オラオラ、ライトが点灯しとるっちゅうことは、どっか開いとんのとちやうかぁ!?全部ドアとトランク調べたんかいコラ!」と睨みつけて一喝」したという。「てめぇクルマのこと知らねぇんなら人のクルマ触んなよこのヴォケ!」、「ヒトのクルマやと思うてええかげんなことすな!ケンカ売っとんのか?オラオラ!」といった発言も見られる。最後にはスタンドのスタッフ全員が並んで謝罪したといい、「これでこの若造も少しは「お金をいただくことのタイヘンさ」がわかったでしょう」と書いている。
また、同日のコメント欄では、宅配業者へクレームを入れた経験について詳細に述べている。対応に問題のあったスタッフを捕まえて、全身黒服にサングラスという姿で宅配センター事務所に乗り込んだという。事務所のドアを蹴り開け、「おーぃ、客が来たでぇ!」と叫んで応接の机に両足を投げ出して寝転ぶと、「オラ!お客様にコーヒーくらい出さんかい!」、「おいそこの姉ちゃん!もうコーヒーは飽きた。茶ぁをもってこい!」などと言って事務所に2時間居座り、支店長を呼び出したそうだ。「ワシの面子丸つぶれや!このオトシマエどう付けてくれるんじゃ!オラァ!指つめぇ言われたら代わりにオマエがやるんやろな!?」、「何とか言わんかい!オイ!口が開けられへんならワシが開けたろか?」などと恫喝し、支店長を土下座させたという。
一連の行為が話題になると、ネット上の各種情報から、当人の氏名や住所が短時間で特定されてしまった。その手がかりの一つは、上記ブログ以外に「FX熱血派」というブログを持っていると、自己紹介に書いてあることだった。このブログについて、「都銀為替ディーラー、資産運用会社の為替&外債ファンドマネージャー、そして為替運用システム開発運営者、として、外国為替市場に約16年関わってきた」との解説があり、この条件に合致する人物が直ちに浮上した。
その人物とは、脇保修司氏。
東大法学部卒業後、1988年に住友銀行に入行し、資金為替部で通貨オプションディーラー等を務める。1997年、日興アセットマネジメント株式会社に入社し、グローバルボンド運用部シニアファンドマネージャーと通貨ストラテジーチームリーダーを務め、年金資金の外債運用に従事してきたという。これらの経歴が、上記プロフィールに見事に合致した。2000年に同社を退社すると、イー・デリバティブ・ドット・コム株式会社を創業し、取締役CFOに就任。続いて2001年には、アルティマ・キャピタル・マネージメント取締役に着任した。2004年に独立すると、SGソリューションズを設立、代表取締役社長に就任という、華麗な経歴だ。その他、数多くの企業の取締役、監査役、顧問を兼務している模様。
また、ブログのリンクや友人関係からも、「pooh」と名乗る人物が脇保修司氏に間違いないということが確定してしまった。すると、企業のHPを閲覧不可状態にしてしまうという行為に走り、「これがまともな経営をしている企業の対応なのか」といった疑問の声がネット上には見られる。
ブログに書いていたことが事実であるとするなら、多忙な日々で溜まっていたストレスを、立場の弱い人間への恫喝によって解消していたのだろうか。もし事実でないなら、自身が関係する企業やその関係者の信頼をも著しく損ねる、とんでもない行為だ。そのような人物に人の上に立つ資格があるかどうかは、言うまでもないだろう。
探偵ファイル
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