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ニンテンドーDSの違法コピーにご注意!

 最近インターネット上で任天堂のポータブルゲーム機「ニンテンドーDS」について激しい論争が繰り広げられています。価格や性能の問題ではありません。インターネットでゲームを違法コピーしようとしたネットユーザーたちが相次ぎコンピューターウイルスに感染したことから、論争が巻き起こっているのです。

 以前ほどではありませんが、まだ韓国のインターネットは「違法コピー天国」です。ニンテンドーDSについても例外ではなく、かなりの数のネットユーザーがP2P(個人間ファイル共有)やコミュニティーサイトで違法コピーによりゲームをダウンロードしています。ゲームをインターネットからニンテンドーDSに移す小さなチップ(R4)も飛ぶように売れています。

 その結果、ニンテンドーDSは今年、ゲーム機本体の販売台数(80万台)=業界推定=よりゲームソフトの販売数(50万台)=同推定=の方が大幅に少ないという「ミステリー現象」が起きています。激怒した韓国任天堂は9月、R4メーカーを刑事告訴しました。

 ところが最近、何者かがニンテンドーDSの違法コピーによるゲームファイルにウイルスを忍び込ませ、インターネット上に流しているのです。ゲームをダウンロードしたネットユーザーたちはパソコンやニンテンドーDSがウイルスに感染し、誤作動するという被害に遭っています。違法コピーにより受けた被害のため訴えることもできません。大手検索サイトやコミュニティーサイトには「任天堂の仕業では?」という抗議が毎日のように書き込まれています。もちろん、任天堂側は強く否定しています。

 実は、ウイルスや偽ファイルで違法コピーを防止しようという試みは20年以上も前から使われている手法です。初期のコンピューターウイルス「ブレイン」は、違法コピーした者をひどい目に遭わせるため作られたものだそうです。ファイル名に有名な曲の名や歌手の名を表記しながら、中身は雑音だけというニセ音楽ファイルもよくあります。

 しかし、こうした「目には目を、歯に歯を」式の対応でも違法コピーはなくなっていません。今回の騒動がゲーム業界で違法コピーを根絶するきっかけになるかどうかは、もう少し見守る必要がありそうです。

白承宰(ペク・スンジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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