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NHK番組改変訴訟:来年4月弁論 最高裁が2審見直しか

 戦時下の性暴力に関するNHK番組の取材に協力した市民団体「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(バウネット)が「政治的圧力で番組が改変された」として、NHKと制作会社2社に賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(横尾和子裁判長)は20日、双方の意見を聞く弁論を来年4月24日に開くことを決めた。NHKなど3社に200万円の支払いを命じた2審・東京高裁判決(今年1月)が見直される見通しになった。

 取材対象者の「期待権」と報道機関の「編集の自由」を巡る初の最高裁判決となる。両者の関係について一般基準を示すなど、内容次第では取材の在り方に大きな影響を与える可能性もある。

 問題の番組は、バウネットが開いた「女性国際戦犯法廷」を一部カットして、01年に放映された「ETV2001 問われる戦時性暴力」。

 2審は、取材前にNHK側が「ありのまま伝える」と説明した経緯などから、「改変はバウネットの番組への期待と信頼を侵害した。変更を伝えないのは説明義務違反」と判断した。また、NHK幹部が放映前に面談した安倍晋三前首相(当時は官房副長官)らの意図をそんたくして当たり障りのない番組に改変したと認定した。【高倉友彰】

毎日新聞 2007年12月20日 21時27分

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