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福田衣里子さん「人生を返して」 薬害肝炎 (1/2ページ)

2007.12.13 20:58
このニュースのトピックス副作用
大阪高裁での和解骨子案の提示を受け、会見を開く福田衣里子さんら=13日午後大阪高裁での和解骨子案の提示を受け、会見を開く福田衣里子さんら=13日午後

 「私たちは福田康夫首相にすでにボールを投げている。今後も粘り強く政治決断を求めていく」。13日、東京都内で会見に臨んだ薬害肝炎九州訴訟の原告の1人、福田衣里子さん(27)。大阪高裁から提示された和解骨子案に失望し、責任範囲の線引きを高裁に求めた国の姿勢を強い口調で批判した。

 昭和55年10月、長崎県内の病院で生まれた直後、止血のために血液製剤「クリスマシン」を投与され、平成13年の20歳の時に受けた検査で感染を知った。放置すると死に至ると知り、目の前が真っ暗になった。

 高校時代は空手で段位を取り、大学では1年休学してヨーロッパを一人旅。好奇心と行動力に満ちあふれた人生は暗転した。22歳でインターフェロン治療を始め、注射のため週3回の通院と飲み薬の服用を半年間続けた。発熱や倦怠(けんたい)感、脱毛、そして猛烈なかゆみ…。激しい副作用に襲われては体中をひたすらかきむしり、血がふきだした。

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大阪高裁での和解骨子案の提示を受け、会見を開く福田衣里子さんら=13日午後
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