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法曹界に転身組次々…法科大学院1期生司法修習終了

医師や生化学者からも

 最高裁は18日、2004年に開校した法科大学院の第1期生で司法試験に合格した司法修習生ら1055人の卒業試験の結果を公表した。

 不合格者数は76人(7・2%)で、不合格者数も不合格者の割合も前回試験の71人(4・8%)を上回り、過去最多となった。卒業試験は、司法研修所で1年間の修習を終えた後、法曹資格を得るための試験。

 今回は法科大学院を卒業した新司法試験組の986人と旧司法試験組のうち前回の卒業試験で不合格だった69人が受験した。不合格者数が過去最多となったことについて、最高裁は「今回の結果だけで、修習生の質が落ちたとは即断できない」としている。

 社会の多様な人材を法律家として養成するという法科大学院の理念を反映し、今回、法曹界に巣立つ合格者には、様々な業界からの転身組が目立った。

 「医療過誤訴訟など、弁護士の立場から医学界に貢献したい」。内科医から弁護士に転身する鈴木雄介さん(33)(東京都中央区)は、大学病院に勤務していた02年、友人の弁護士から「裁判官を含め医学の現状をきちんと理解できない法律家が多い」と聞き、法曹界を志した。

 医師の仕事の合間に独学で勉強し、慶応大法科大学院に入学。鈴木さんは「医師の経験を生かし、医学界と法曹界の懸け橋になりたい」と抱負を語った。

2007年12月19日  読売新聞)

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