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新司法試験組が初の卒業試験、59人が不合格に

2007年12月18日18時59分

 法科大学院修了者を対象にした初めての新司法試験で合格し、司法修習生になった約1000人(新60期)のうち986人が11月、司法研修所の卒業試験を受け、59人が不合格となったことがわかった。最高裁が18日に発表した。不合格者は希望が認められれば、次の期の卒業試験を受けられる。

 今回の試験は、旧司法試験に合格しながら司法研修所の卒業試験で不合格となった「59期」「旧60期」の再受験組69人も受けた。再受験組は17人が不合格だった。

 司法試験の合格者が1200人規模だった「58期」までは、不合格者は5人以下で推移していた。しかし、「59期」を中心とする約1500人が受験した昨年の最終的な不合格者は16人、今年夏に卒業試験を受けた「旧60期」を中心とする約1500人のうちの不合格者は71人と急増。最高裁は「合否の判定基準は変えていない」としており、修習に携わる関係者の間では、司法試験合格者の増加に伴う「質の低下」を懸念する声が出ている。

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