【滋賀県】大津地裁で17日、裁判の開廷が約20分遅れる事態があった。
午前11時10分、本館1階で開かれる予定だった刑事裁判。時刻を過ぎても鍵は開かず、同20分、弁護士が地裁刑事部に電話をかけると「別館の公判が長引いている」と返事があった。
電話から2分後の11時22分、ようやく職員が開錠。4分後に書記官、さらに3分後に被告2人が到着し、裁判官が入廷したのは11時30分過ぎ。「お待たせしました」と一礼し、開廷した。
地裁では、刑事裁判は通常、別館2階で実施。だが、被告の1人が車いすを利用していたため、入廷しやすい本館1階で開廷した。裁判官の遅れは、直前の公判の延長に加え、別館からの移動時間も影響した。
公判の進行には影響しなかったものの、10分以上、鍵が閉まっていたことについては、検事、弁護士ともに「こんなことは初めて」と首をかしげた。
地裁総務課によると、法廷の変更は14日に決定。「厳密に時間を区切っていない」ため、開廷時刻は変えなかった。開錠は書記官の担当という。
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